トップ > 早出し!「ニュースの論点」 > 利用を終えたドメイン名に要注意! 新居浜市観光サイトが乗っ取り被害

早出し!「ニュースの論点」IT

利用を終えたドメイン名に要注意! 新居浜市観光サイトが乗っ取り被害(2/3ページ)

2016.11.18

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

新ドメイン名移行のため3月に契約を打ち切っていた

 この問題を報じた朝日新聞の記事によると、新居浜市では3月末までこのドメイン名で観光情報サイトを運営していた。しかしその後、新居浜市のドメイン配下にコンテンツを移行するため、サーバー使用とドメイン名の運営契約を打ち切ったという。サーバーやドメイン名の運営は、市内の業者に年額2万8000円で依頼していた。

 同市では、3月1日から閉鎖までの1カ月間『「新居浜市観光サイト」移転のお知らせ』を掲載していたが、その後は何もしていなかった。やがてドメイン名の契約期間が終了し、誰でも契約できる「空きドメイン名」となり、偽サイト開設者の手に渡ったものと思われる。Webアーカイブの記録を見ると、10月18日には偽サイトが作られた痕跡が見受けられる。

 産経新聞の記事によれば、同市の担当者は「仕組みに理解不足があった。旧ドメインも一定期間は保持するべきだった」といい、警察にも相談して対応を検討していると述べている。

 しかし、既にドメイン名を手放してしまっている以上、同市としては偽サイトの存在を警告する以外のことができない状態にあるという。今のところ被害の報告はないというが、長期間更新せず放置されている他のWebサイトのリンクや古いブログ記事など経由で、偽サイトに誘導される危険性は今後もずっと残る。現状はオンラインカジノサイトに静的リンクで誘導するだけだが、今後、Webブラウザーの脆弱性を突いてPCを乗っ取るマルウエア(不正プログラム)などに感染させられるリスクも当然考えられる。

 過去には、岐阜県の呼びかけにより「先進的な自治体施策を競うサイト」として期間限定で運営された「善政関ケ原」というWebサイトのドメイン名がいつのまにかアフィリエイトサイトに代わっていたという事例があった(参考:期間限定のドメイン名が第三者に再利用されることのリスク、地方公務員Yamayanの雑記(或いはブログ))。

 また、実業家の家入一真氏が2014年に設立して一時期話題になった政治団体「インターネッ党」のドメイン名が転職関連のアフィリエイトサイトに乗っ取られてしまっているという事例もある(参考:家入一真、インターネッ党のサイトが「転職サイト」になりました、ベーコンさんの世界ブログ)。

 その他、秋田県警が過去に使用していたドメイン名「akita-kenkei.net」が、車庫証明申請など外部業者に使われている事例などもある。秋田県警は今もドメイン名に関する警告をWebサイトのトップから消していない。このように一時的にでも話題になったドメイン名が運営停止後(担当者の「うっかり更新ミス」のケースもある)に第三者に取得され、不正な目的に使われることは過去に何件も発生している。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連トピックス

    • 会員登録 ログイン
    • マイフォローとは?
    nikkei BPnet 会員サービス
    トピックを選ぶ!フォローする 自分のメディアを組み立てる! マイフォロー

    ランキング一覧を見る

    おすすめ情報【PR】

    締切間近のセミナー