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新時代の革新性「市場創造の着目点」ビジネス

最新技術と独創性が成長の両輪 拡大するネットTV業界で快走――ネットフリックス(1/3ページ)

2017.01.27

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本格的な普及期に入ったネットTV業界で、快走を続けているのがネットフリックスだ。インターネットを使ったオンデマンドサービスを現在190カ国で提供している。見やすい操作画面やお薦め機能の充実など、関連技術を磨きながら、オリジナル作品で差別化を図る。
文= 谷口 徹也(日経BPビジョナリー経営研究所上席研究員)

急成長するネットTV業界で世界最大級
ネットフリックス

パソコンやスマートフォン、タブレット端末、テレビなどで視聴できるネットTVサービスで世界最大手クラス。米国でDVDレンタル業として創業し、インターネットを使ったオンデマンドサービスへと展開。現在は190カ国でサービスを提供している。オリジナル作品の制作に力を入れている。定額で見放題となっており、日本では月額650円から。

 2016年12月14日、東京都港区にあるネットTV会社、ネットフリックス日本法人の本社で「コンテンツラインナップ発表会」が開催された。2017年に公開する作品の目玉の1つが、タレントの明石家さんま氏が企画・プロデュースしたドラマだ。ネットフリックスは企画段階からこの作品に関わっており、公開時には字幕を付けて世界190カ国で同時配信する。

2017年公開予定の『Jimmy~アホみたいなホンマの話~』の撮影現場風景
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又吉直樹氏の芥川賞受賞作を映像化した『火花』
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2017年公開予定の『野武士のグルメ』
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2016年公開の『フラーハウス』
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ネットフリックスが提供しているオリジナル作品。2017年公開予定の『Jimmy~アホみたいなホンマの話~』の撮影現場風景(上)、又吉直樹氏の芥川賞受賞作を映像化した『火花』(左下)、2017年公開予定の『野武士のグルメ』(中下)、2016年公開の『フラーハウス』(右下)

米国民の54%が「視聴経験あり」 ユーザーは5年間で4倍に

 ネットTVはインターネット回線で動画データを配信し、視聴者がパソコンやスマートフォン、タブレット端末、テレビなどで視聴できるサービスである。日本でも新規参入が相次いでおり、中小の事業者を含めれば50社近くがしのぎを削っているという。最近は「定額料金で見放題」が主流になっており、他社と差別化するためにコンテンツの充実に力を入れる会社が増えている。

視聴者数は順調に拡大。ここ3年は米国以外が伸びた
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 ネットフリックスは、日本では2015年9月にサービスを開始した。月額の利用料金は650円(税別)からだ。NTTドコモの「dTV」、日本テレビ系の「Hulu」などと比べれば後発だが、創業の地である米国では、ネットTVの先駆けと言える存在である。

 ある調査会社によると、過去1年間でネットフリックスを1回でも視聴したことがある米国民は54%に上った。また、2015年に北米で利用されたインターネットの通信量のうち、ネットフリックスの視聴に費やされたものは全体の約35%を占めたという。これは、よく知られた動画サイトであるユーチューブ(18%)の2倍近い。

 会員数も順調に増えている。2011年のユーザー数は2353万件だったが、5年後の2016年には約4倍の9300万件となった。海外進出を積極化し、米国以外でのユーザーを急拡大させた時期であり、非米国ユーザーだけなら186万件から4400万件へと約24倍になっている。

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