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岩合光昭の「ネコへの恋文」ライフ

動物写真家・岩合光昭さん「ネコに話しかけ、ネコを撮る」(1/3ページ)

2016.12.07

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世界的に有名な動物写真家の岩合光昭さん。野生動物だけでなく、ネコの撮影もライフワークの一つだ。その写真は、ネコ好きの心をわしづかみすると話題になっている。「どうしてそんな瞬間の写真が撮れるの?」と思っている人も多いだろう。今回は、岩合さんがどのようにしてネコを撮っているか、聞いた。

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1950年東京生まれ。地球上のあらゆる地域をフィールドに活躍する動物写真家。その独特の色やコントラスト、想像力をかきたてる写真は、日本のみならず、世界的にも高く評価されている。一方でライフワークともいえるネコの撮影にも力を入れており、2012年から始まったNHK BS『岩合光昭の世界ネコ歩き』が好評放映中。写真展「ねこ」「ねこ歩き」「ネコライオン」などが各地で巡回中。ネコへの思いを綴った『ネコへの恋文』をこのほど発売

 これまでに数え切れないほどのネコを撮影してきた岩合さん、印象に残るネコはいるのだろうか?

 「やっぱり個性が強いネコは覚えていますね。番組最初のロケ地だったイスタンブールの香辛料屋さんのサフランというメス。道の向こう側にネコがいたから、なんとなくカメラをネコの目線の高さに構えたんです。それでパッと見たら、向こうもこちらに気づいて、ターッと走り寄ってきて、カメラの目の前でニャーッと挨拶してくれて。もうノックアウトされましたね。

 シチリアのドメニコというオスは立派なボスネコなのに、ヒトともよく付き合ってくれるネコで、街案内したうえ、かわいいメスも紹介してくれて、とてもよく覚えています。ディレクターに“今回3日間彼だけを撮るからね”と言いました。でもディレクターとしたら、ロケ期間9日間で、“このネコ1匹に3日かけちゃうんですか?” って心配ですよね。“1時間番組ですよ”とか言われましたが、気にしない(笑)」

 海外ではネコはどのように見られているのだろうか?

 「こんなにネコ好きなのは日本くらいだと思いますね。海外で撮影をしていると、よく“なに撮ってんの?ネコ?”と言われます。ニューヨークで花屋さんのネコを撮っていたときは、相当な人通りがあったので、早朝は会社に行くニューヨーカーたちが怪訝そうな顔をして見るわけですよ。でも僕たちは朝から夕方までずっと撮影しているので、朝行った人たちが夕方戻ってくる。その時はもう笑ってる。

 “この人たち、まだ撮ってるの?信じられない!”と。被写体がネコだとわかるといっそう笑って、この世のものとは思えないような顔をされたりしました。そのうちネコ好きのおじさんから声をかけられて、“うちにもネコいるから撮りにおいでよ”と誘っていただいたり……」

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