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岩合光昭の「ネコへの恋文」ライフ

動物写真家・岩合光昭さんに聞く「ネコノミクスの理由」(1/3ページ)

2016.12.05

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近年、テレビCMやドラマ、SNSなどを中心に、ネコが人気を集めている。その経済効果は「ネコノミクス」と表現されるほどだ。そんなブームを横目に、動物写真家の岩合光昭さんは長年ネコを撮り続けてきた。2012年に始まったNHK BSプレミアムの『岩合光昭の世界ネコ歩き』は人気を集め、ネコが番組を観ている様子がSNSにあげられ、ネコの視聴率まで高いと話題だ。

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1950年東京生まれ。地球上のあらゆる地域をフィールドに活躍する動物写真家。その独特の色やコントラスト、想像力をかきたてる写真は、日本のみならず、世界的にも高く評価されている。一方でライフワークともいえるネコの撮影にも力を入れており、2012年から始まったNHK BS『岩合光昭の世界ネコ歩き』が好評放映中。写真展「ねこ」「ねこ歩き」「ネコライオン」などが各地で巡回中。ネコへの思いを綴った『ネコへの恋文』をこのほど発売

 「ネコの撮影を始めて、もう40年ほどになります。野生動物の撮影もしていますが、ネコほどの反響はないんです。最近、全国津々浦々、どこへ行っても、“あ、ネコのおじさんが来た!”みたいに言われるようになりました」

 そんな“ネコのおじさん”岩合さんが考えるネコの魅力とはなにか。

 「家畜は紐でつながれていますが、ネコは家畜の中で唯一と言っていいくらい、紐でつながれていない稀有な存在だと思うんです。ネコは自由で、ヒトの思い通りにならない――。そこが大きな魅力だと思います。

 イヌの飼い主の方は、なぜイヌが好きかというと、壁のない関係、それこそ“ネコ可愛がり”できる側面があると思うんですね。犬のほうも、ご主人の言うことを聞くのが喜びになっているので、それを良しとしています。でもネコは違いますよね。そもそも飼われているだなんて思っていない気がします。そこに遥かな隔たりがあると思っています」

 さらに、岩合さんが着目するのが、ネコに感じられる“野生”だ。

 「現代人は、都市型生活のおかげで、本来持っているはずの野生の部分を使うことがなく忘れてしまっています。ネコやイヌを見ると、“え?こんなことをするの?”と驚かされ、野生を呼び覚ませられるような気がしています。その驚きの頻度が、ネコは、人に寄り添うイヌよりも高いのだと思うのです。そんなネコの魅力を知ってもらって、“ネコの味方を増やしたい”というのが、僕の思いです。それがBSの番組を最初に作るきっかけにもなりました。ネコのことを考えるきっかけに、僕の写真や映像が役に立ってくれたらうれしいなと思います」

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