トップ > 細野透「方向音痴の不思議ユーモア」 > 地図をクルクル回す女にまつわる「大きな誤解」と「意外な真実」

細野透「方向音痴の不思議ユーモア」ライフ

地図をクルクル回す女にまつわる「大きな誤解」と「意外な真実」(1/11ページ)

「ノースアップ地図」と「ヘディングアップ地図」

2016.11.22

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 北が上になっている普通の地図を、「ノースアップ地図(north up map)」と呼びます。しかし「ノースアップ地図」ではなく、「ヘディングアップ地図(heading up map)」を好む人もいます。これは地図を回して、自分が進む方向(頭が向いている方向)を、上にしたものです。サッカーでヘディングシュートといいますが、それと似たような感じです。今回は地図回しにまつわる「大きな誤解」と「意外な真実」に焦点を合わせます。

 地図回しというテーマは、主婦の友社が2001年に翻訳出版した『話を聞かない男、地図が読めない女』が、当時200万部のベストセラーになったのをきっかけにして、本や雑誌やテレビやインターネットなどで、「けんけんごうごう、かんかんがくがく」と論じられてきました。

 このコラムは、長年にわたる論争に終止符を打つことができると思うのですが、予想に反して新たな論争を呼び起こすかもしれません。

(地図:PIXTA。その図に、筆者が加筆・加工)

 地図回しとは、上の図に見るように、「北に行くときには、地図の北を上になるように表示」し、「東に行くときには、地図の東を上になるように表示」・・・する方法です。

 アナログ地図(紙に印刷した地図)の場合、地図を回すと文字が読みにくくなる欠点があります。簡単な実験をしてみましょう。

 これは普通の日本地図です(地図:デザイン日本地図07)。

 日本地図を回して、南を上にしました。私は岩手県の出身ですが、いつもとは違う角度から見ているので、「ふるさと探し」に少し戸惑います。また文字が逆さまになるため、読むのに苦労します。皆さんも自分の出身地で確かめてください。

 このように、少し戸惑うことがあり、かつ文字が読みにくいにもかかわらず、方向感覚の良し悪しを問わず多くの人が地図を回しています。なぜでしょうか。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連トピックス

    • 会員登録 ログイン
    • マイフォローとは?
    nikkei BPnet 会員サービス
    トピックを選ぶ!フォローする 自分のメディアを組み立てる! マイフォロー

    おすすめ情報【PR】

    締切間近のセミナー