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最新論文で読み解く「医療とカラダ」の新事実医療

適度な飲酒の方が“脂肪肝”になりにくい?(1/3ページ)

2016.10.26

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 最近、健康番組などでも「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」という病気がよく取り上げられる。飲酒しないか、しても「適度な飲酒」の範囲なのに、アルコール性肝障害と同様の脂肪性肝障害が生じる病気だ。日本人の発症率は9~30%とされ、多めに見ると10人中3人がこの病気を抱えていることになる。新たな国民病の一つと言っても過言ではない。

 NAFLDになると一部の人は、より重症の「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」になる。進行すれば肝臓の組織が「線維化」して、肝硬変や肝臓がんになるリスクが高まる。

 ところが、やや重症のNAFLD患者について、病気の進行と過去の飲酒量の関係を調べたスウェーデンからの報告で、「適度な飲酒」の範囲であれば、飲酒量が多かった人は、むしろ線維化のリスクが少ないことが示された。

 これまでにも、適度な飲酒を続けているNAFLD患者では、病気の重症度が低いことが示されているが、どの期間の飲酒量が重症度に関係するのか、また飲酒以外の生活習慣が関係しているのかといった点は不明だった。そこで、スウェーデン・カロリンスカ大学病院のハンヌ・ハグストリーム氏らの研究チームは、これまでの累積飲酒量がNAFLDの重症度に与える影響を評価することにした。

(写真:PIXTA)
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