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最新論文で読み解く「医療とカラダ」の新事実医療

「薄毛治療薬を使うとEDになる」は都市伝説か?(1/3ページ)

2016.10.18

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薄毛治療薬との関係について

 「発毛剤やシャンプーを色々試してみたけど、内服の薄毛治療薬も使ってみたい、でもED(勃起不全)になりやすいって聞くし……」。薄毛が気になる男性のこんな不安を払拭してくれそうな研究成果が新たに報告された。

 日本では、薄毛(男性型脱毛症:AGA)の内服治療薬として、フィナステリド(商品名プロペシアほか)やデュタステリド(商品名ザガーロ)が、また、前立腺肥大の内服治療薬としてデュタステリド(商品名アボルブ)などがある。これらは、「5-α還元酵素阻害薬」と呼ばれる薬剤だが、これまでにEDや他の性機能障害のリスクを高める可能性が示されており、不安を感じる人が少なくなかった。

(写真:PIXTA)

 そこで今回、米国ボストン大学公衆衛生大学院のカトリーナ・ハグバーグ氏らは、これらの薬剤がEDリスクを高めるかどうかを明らかにするため、英国人男性約8万4000人を対象とした研究を実施した。

 研究グループはまず、薄毛治療について、英国でフィナステリドを薄毛治療に用いることが可能になった2002年1月1日以降に薄毛と診断された18-59歳の男性のうち、診断前には性機能に問題がなく、EDやそれ以外の性機能障害リスクを持っていなかった1万2346人を選び、フィナステリドを服用していたグループと服用していなかったグループに分けた。

 この中で2011年末までに547人がEDを発症した。フィナステリド非使用群に対して使用群ではEDリスクが6%低かったが、統計学的に意味のある差ではなかった。

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