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最新論文で読み解く「医療とカラダ」の新事実医療

救急ドローンでAEDを現場に直送、到着時間は救急車の4分の1に(2/2ページ)

2017.06.20

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平均5分21秒…「臨床的に意味がある差異」

 実験に使われたドローンは、プロペラ8基タイプでGPSを内蔵し、自律飛行が可能。最大速度は時速75kmに達する。実験では2人の有資格操縦者が目的地の座標と飛行コースを無線で指示した。今回は763gのAEDを現場まで搬送した。

 実験の結果、18件の出動指令から半径10km以内の現場到着までの時間は、すべてのケースで救急車よりもドローンの方が早く、到着時間の中央値は、救急車が22分0秒だったのに対してドローンでは平均5分21秒と、ほぼ4分の1だった。心停止の救命において、この差は「臨床的に意味がある差異」(クレッソン氏ら)としている。

 この実験は、わずか18例と小規模で、実験期間中の天気は良好だったという。現実には、荒天時にドローンを飛ばせない可能性があるほか、例えば日本の市街では、電線の地中化がほとんど進んでいないため、飛行条件はより厳しそうだ。

(写真:PIXTA)

今後、航空法規や自動操縦の是非、天候などを含めた検討が行われ、AEDドローンが救命率向上に貢献できるようになる日が来ることを期待したい。

(文/中沢真也=日経BP社コンテンツ企画部シニアエディター)

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