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濱田真里のGLOBAL GATEライフ

起業と大使館勤務、二人の女性から学ぶ「周りを巻き込む子育て」(1/4ページ)

2016.12.26

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欧州赴任中の夫に向けて、オンライン出産中継

 今回は、日本一時帰国中にお話を伺ってきた、尊敬する働く女性お二人の「子育て観」についてお伝えします。「こんなやり方や考え方があるんだ!」と目から鱗がポロポロ落ちてくること間違いなしです!

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 まずご紹介したいのが、半年前に息子さんを出産された池原真佐子さん。「日本の女性が自分に自信を持って活躍できるようにする」という理念のもと、コーチングやコンサルティングを行う会社を立ち上げて3年目となります。そんな彼女の出産・子育ては、とにかく進め方がすごい。まるでプロジェクト運営をしているかのよう。そう思う理由は、その取り組み方にあります。

 妊娠がわかった時、自身で起業した会社が2年目に入り、24時間がむしゃらに働いていたという真佐子さん。そんな状況にも関わらず、なんと出産1カ月前に夫の欧州赴任が決定。普通なら一緒に行くか夫に断念してもらうかしそうなもの。しかし、「夫婦のキャリアを尊重したうえで、子どもにも愛情を注げる新しい家族のあり方を作ろう」と決意し、東京で出産、育児をすることにしました。

 出産時、夫はすでに欧州にいたため付き添えなかったのですが、担当医の先生に特別許可をもらって携帯を枕元に置き、生んでいるまさにその最中は、FaceTimeで現地にいる夫とつないで分娩台の上から実況中継を実施! 無痛分娩のため痛みは少なく、夫と「頭が出てきてるよー!」「見えるー?」と穏やかにしゃべりながら産み落としたという話を聞いた時は、「IT技術によって出産ですら共有できるなんて……!」と衝撃を受けました。

会社を立ち上げて3年目の池原真佐子さん 産後2カ月目

 そんな出産をされた真佐子さんが出産前にしたことは、出産に関わるタスクの洗い出しと夫への共有。妊娠中にやるべきことはたくさんありますが、突然妻から「これを役所に提出して」と切り出されたタスクを頼まれても、なぜそれが必要かを根本から理解することは難しいものです。

 プロジェクトに関わる上で重要なのは、全体像の理解。もし夫や家族の手を借りるのならば、まずは全体像を把握してもらうためにどれくらいのタスク量があるかを共有し、その一部を自分は担っているという意識の共有や、明確な役割分担をすることが大事だという方針のもとに、真佐子さんは行動を起こしたのです。

 具体的には、妊娠中にすべきことを前期、中期、後期でエクセルにまとめたり、提出書類のフォルダや役所への届け出方法のガントチャートを作ったり。まさに、「出産のプロジェクト化」。

 夫が妻の出産時にできることは、背中をさするくらいだ! という話を耳にすることもありますが、真佐子さんによると「諸制度の申請方法の調査、資料のダウンロードとプリントアウト、記入(想像以上に面倒!)、産後必要なサービスへの登録、保育園の事前見学などの方が、妻の時間的、精神的な負担軽減に大きく貢献できます」とのこと。

 また、「女性は頑張り屋さんが多いので、すべて一人で抱え込んでしまうことが多い気がします。短期的には面倒かもしれませんが、長期にわたって誰かにコミットしてほしい時は、その人の『出番を作る、役割を作る』ことも必要なのかもしれません」とも語られました。

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