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新潮流「学生協働」 図書離れを食い止めろ!ライフ

大学図書館のデータベース、何それ美味しいの?(1/5ページ)

「知らない」「わからない」「使わない」を解決する新提案

2016.12.08

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 大学図書館には、国内外の学術論文データベースをはじめ、図書/新聞記事/雑誌記事/各種統計データベースなど様々なデータベースが導入されている。しかし「データベースがあることを知らない」「使い方がわからない」「だから使わない」という悩ましい課題が横たわっている。そうした課題を学生協働で解決する新しい提案を紹介する。

多くの図書館が悩んでいる共通課題の一つ

 前回の「大学の図書館がピンチ!…『学生協働』って何だ?」では、図書館に関する学生協働の活動が盛んになっている様子を紹介した。

 初めて開催された「第一回学生協働サミット」には全国から40大学、約300人が参加して大いに盛り上がりを見せた。学生協働の活動報告をはじめ、意見交換や参加者同士の相互交流などが行われ、来年以降も引き続き学生協働サミットの開催が決定した。

 学生協働サミットでは5つのテーマが取り上げられ、参加校がそれぞれ自分たちの学生協働による取り組みを発表した。その中から本コラムで取り上げたいテーマは、「図書館のサービスやリソース(データベースなど)をより多くの学生に、より活用してもらうためにはどうするか?」についてである。特にデータベースの活用という視点で、最近の学生協働の活動を見てみたい。

青山学院大学 教育人間科学部 教育学科、准教授の野末俊比古氏

 その理由は単純である。大学図書館には様々なデータベースが導入されている。それも、昨今のICT(情報通信技術)の急速な発達によって、シームレスで便利に使える「ディスカバリーサービス」(※)へと進化しつつある。にもかかわらず、実際にはなかなか利用されていないからだ。

 「勉強するとき、リポートを書くとき、あるいは学術文献を参照したいときなどに本当に使える良いデータベースは現在たくさんあります。しかし、今の学生が普段からそれを利用しているかというと、残念なことにそうではありません。多くの図書館が悩んでいる共通課題の一つです」(青山学院大学 教育人間科学部 教育学科、准教授の野末俊比古氏)

※ディスカバリーサービス
 この用語を正確に定義するのは難しい。多くの研究者が現状のデータベースやその方向性などを研究、考察し、概念などを発表している。ここでは、文部科学省「大学図書館の整備について(審議のまとめ)-変革する大学にあって求められる大学図書館像-」(平成22年12月、科学技術・学術審議会 学術分科会 研究環境基盤部会 学術情報基盤作業部会)の用語解説から引用する。

「図書館が提供する様々なリソースを同一のインターフェイスで検索できるサービスのこと。情報の「Discovery(発見)」を支援するサービスという意味がある。通常は、OPAC(オンライン蔵書目録)、電子ジャーナル、データベース、機関リポジトリ等、収録対象や検索方法が異なるリソースを使い分ける必要があるが、ディスカバリーサービスにおいては、これらを一括検索することができる。

 また、高度な検索スキルがなくとも求める情報を容易に入手できるように、使いやすいインターフェイスや、適合度によるソート、絞込み、入力補助などのユーザ支援機能を備えている」(文部科学省「大学図書館の整備について(審議のまとめ)-変革する大学にあって求められる大学図書館像-」より)

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