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麓幸子の「ダイバーシティ&働き方改革最前線」ビジネス

問題解決能力を伸ばす「PBL」が就活生と企業のミスマッチを解消(1/3ページ)

2017.01.19

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日経BPヒット総合研究所では、企業と大学を結ぶ「PBL」という企画を2014年から実施している。PBLとは「プロジェクトベースドラーニング」の略で、問題解決型教育プログラムと呼ばれている。これは学生に課題を与え、その解決を目標に学生が主体的に解決策や提案を行うことを通じて発見や気づきの機会を提供するものである。

1割を超える学生が安定した雇用を獲得できず卒業

 現在、教育界では、伝統的な教員による一方向的な講義形式の学習ではなく、学習者の能動的な学習を取り入れた教授・学習法「アクティブ・ラーニング」の重要性が指摘されているが、PBLはそのひとつの手法である。

 当研究所のPBLは、企業の課題に対して、学生がファシリテーターとともに業界研究・当該企業の研究等を重ねながら解決策をプレゼンテーションするというプログラム。これまで、3年間で、学生の提案が企業の施策として採用される実績も出てきた。また当該学生がその企業に就職する例も出てきた。

Hondaと東京理科大学の組み合わせで開催されたPBLプログラム。企業が事業内容を説明するオリエンテーション、課題解決のためのグループディスカッション、学生によるプレゼンテーションなどが、夏休み期間中に行われた

 この企画を始めた理由は、就活生と企業の間でミスマッチを解消したいと思ったからだ。大学学部卒業生の1割を超える学生が、安定した雇用を獲得できず卒業してしまうことをご存じだろうか。文部科学省のデータによると、2016年(平成28年)3月の大学学部卒業生は約56万人だが、一時的な仕事についた学生は約1万人、進学も就職もしていない学生は約4万9000人、正規の職員等でない学生は約2万人に上り、合計で約7万8000人が不安定な身分のまま社会に出ている。これは卒業生の14%に当たる数字だ。

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