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AIは企業を経営できるか(3/7ページ)

中島秀之(東京大学 特任教授)×川上量生(ドワンゴ会長) Part.3

2016.12.19

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日本には消費者の“2人目”は多いが・・・

中島:この前、羽生さんがTEDの話をされていました。最初に1人、踊り出した人がいて、2人目が踊り出すと、次第に、周りのみんなが踊り出す。それで、一番偉いのは2人目だっていう話でした。最初にやるのは、変な人でもなんでもありうるんだけど、それをちゃんと認めて、ついてくる2人目の人がいて、初めて広がるっていう……。

川上:連鎖反応ですね。

中島:カリフォルニアって、結構“2人目”がいるんですよね。シリコンバレーとか。でも、日本って、少ないですよね。アメリカで誰かが踊り始めたら、それを取り込むような人はいるけど。

川上:2人目がいないんじゃないと思うんですよ。ネットに関しては、2人目は日本が一番多いんじゃないでしょうか。

――どういうことですか。

川上:たとえば、「ウルティマ オンライン」とか、英語版のままでも、最初に日本で流行ったんですよ。

ウルティマ オンライン(Ultima Online)
ネットワークRPGのハシリの一つと言われる多人数同時参加型のオンラインロールプレイングゲーム。1992年、米国のコンピューターゲーム販売会社Electronic Artsの子会社Origin Systemsにより制作された。米国では1997年9月、日本国内では1997年10月に発売された。

――そうなんですか?

川上:ツイッターも、YOU TUBEも、日本で最初に流行ったし。そういう消費者レベルでは、2人目は日本が1番多いんです。

中島:なるほど。それが研究者レベルにはいないのか。外国人の研究のフォローはするけど、日本人の研究のフォローはしない。

川上:そう。そっちがいないんですよね。

中島:あるいは、政府にいない。

川上:そうなんですよ。

――川上さんは経営者ですが、ビジネスの意思決定とか、AIにいろんなことをさせようという考えはありませんか。

川上:できるんだったらやりたいですけど、やっぱり、最終的には、さっき言ってたように、身体性のところがネックなんです。たぶん、AIでもできる……というか、経営者なんて、大した意思決定などしていないんです。すごく少ない特徴量から決断を下しているので。

――そうなんですか?

川上:しかも、論理化が難しい……論理の抽出が難しいんですよ。なんで難しいかと言えば、適当だからです。そんな経営者ばっかりなんですよね(笑)。だから、当然、AIにできればいいんですけど、ちょっとね。

――日立製作所は、意思決定の支援ツールとして、AIを利用しようとしていますが。

川上:今でもジャンルを絞ればできるんでしょうけど、そのことに意味があるのかな、という気がします。

中島:責任転換の先としてはいいかもしれない(笑)。

――なるほど(笑)。

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