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AIの進歩が社会に求める変革とは(3/9ページ)

中島秀之(東京大学 特任教授)×川上量生(ドワンゴ会長) Part.1

2016.12.07

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「意外な縁」から講座設立の話が始まった

――ジブリの鈴木さんとトヨタの内山田会長が?

川上:愛知万博のときにスタジオジブリが『サツキとメイの家』を建てたんですが、そのときのトヨタ側の担当者が内山田さんだったんです。

中島:ほぉ。

川上:そういう、よくわかんない縁がありまして(笑)、内山田会長に相談をして「ぜひ、協力してもらえないか」ということで始まったのが、今回の寄付講座です。

中島:松尾くんは、昔から知っています。2000年、電総研(電子技術総合研究所)が産総研(産業技術総合研究所)になったとき、サイバーアシスト研究センターができたんですけど、そのタイミングで松尾くんが入ってきてくれた。彼の研究テーマはサイバーアシストと直接関係なかったけど、まあ、おもしろい人材だから入れておこう、みたいな感じで(笑)。

――そうなんですか。

中島:「なんでも好きなことをやってていいから」と言って、そのときはまだニューラルネット系の話はしてなかったんですけど、あるときから、彼はほとんど独学で、ニューラルネットワークの歴史をたどり直したんです。

川上:ほぉ。

中島:あれを最初からやっていれば、ディープラーニングにまで行っていたかもしれないんだけど、3年間、自分でたどり直したものだから、近づいたところで終わっちゃった……みたいな。

川上:なるほど。

中島:ただ、独自のアイデアでニューラルネットワークの歴史をたどれるっていうのは「すごいな」って、みんな、評価していたんです。

川上:ええ、そうですよね。

中島:松尾くんがしているAIの話を聞いていると、だいたい僕と同じようなことを言っているなと思うし、僕が彼から勉強することもあるんですけど……そんな関係で、僕が寄付講座に引っ張られてきた。日本では割と多額の寄付の講座ですし、複数の企業の寄付で設立された講座っていうのはなかなかないですから、そういう意味では、精一杯、活用したいと思っています。

川上量生(かわかみ・のぶお):カドカワ社長、ドワンゴ会長、KADOKAWA取締役。1968年、愛知県生まれ。
京都大学工学部を卒業後、ソフトウエア企業での7年間のサラリーマン生活ののち、IT関連企業のドワンゴを創業。社長や会長を歴任し、2004年、同社を東京証券取引所第一部に上場させた。2011年、スタジオジブリ入社し、鈴木敏夫の見習いとなる。2013年、庵野秀明が代表取締役を務めるカラーの取締役に就任し、2014年にKADOKAWA・DWANGOの会長、2015年には同社の社長に就任するなど、八面六臂の活躍を見せる。2016年、ドワンゴの会長として、他7社とともに東京大学に人工知能に関する寄付講座を設立した。

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