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AIの弱点と「暴走」への恐怖(3/8ページ)

中島秀之(東京大学 特任教授)×松原仁(公立はこだて未来大学 教授) Part.2

2016.08.01

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「美食家のセンス」がAIの研究に生きてくる

中島:あと、最近のテレビで、女性の温泉マニアが野天風呂に入る番組があるんですが、あれが好きで、よく見てるんです。

――温泉も「AIのできないこと」と関係あるんですか?

中島:本当に、ただ自然のなかにあるお風呂に入りまくるっていう番組なんだけど、お風呂に入ると必ず「あぁ、気持ちいい!」って……あの気分を味わえるAIは、たぶん、つくれないと思うなぁ。

松原:たしかに、そこらへんをAIに真似させるのはたいへんですね。

――温泉につかって「極楽、ごくらく!」っていうのが、人間にはできても、AIにはとても難しい?

松原:温泉めぐりを楽しむロボットは、確かに、技術的にも非常に難易度が高そうな気がします。

中島:そのあたりは、AIと人間で、完全にちがう点ですね。

――温泉といい、料理といい、「頭の良さ」というよりも、むしろ「感性や感度のよさ」と言えそうな話ですが?

中島:だからこそ、AIの研究者の共通点は「美食家」なんですよ。

――美食がAIの研究と関係あるんですか?

松原:「食べ物にこだわるかどうか」は、AI研究者のセンスとかなりの相関関係がありますね。学生時代から、AIの研究者の評価として、よく言ってました。経験上、「何食べてもいい」っていうやつは、ろくな研究をしないって(笑)。

中島:そう、大事。AIの研究に食べ物の味に対するセンスが生きてくるから(笑)。

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