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駆け出しエンジェル投資家・山本真司の起業家発掘日誌ビジネス

第3回 「上場を目指さない」ユニコーン企業に投資を!(3/4ページ)

2015.10.05

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「ユニコーン」起業に投資する

 ベンチャー投資の世界に「ユニコーン」という言葉がある。伝説上の生き物、一角獣だ。株式市場にデビューすることなく、非上場のままで、一見地味に、でも本業では派手に活躍する。そんな伝説上の、あり得なさそうに見える起業の行き先ということでユニコーンという名前が付いているのだろう。

 この言葉を知った時に、膝を叩いた。上場、IPOを目標にしない。大企業に買ってもらうことも期待しない。大きなキャッシュを手にすることも期待しない。そんな目標をもった起業家を支援しようと。それは、私はコンサルティングで出会った尊敬するオーナー企業経営者のビヘイビアを連想したからだ。

 日本を代表する超大企業、超優良企業の創業経営者で、非常に地味な方々を何人か知っている。ご自宅にお邪魔しても普段の生活は豊かだが華美ではない。お金への執着も感じられない。資産は自社の株で売る気もないので、お金はそれほどたくさん持っているわけではない。そして、自らの事業が社会に貢献し、社会を変えることに夢を持ち続けている。そんな経営者と深くお付き合いをしていた。私は投資をする若者にそんな将来の絵を見ようとしている。ユニコーンになれそうな人に投資する。そういう気持ちを持った人に投資をする。それをルールにした。

「世界一のビジネスを立ち上げて世界を大きく変えてほしい」

 起業の動機は様々だ。IPO長者を目指したい人も多いと思う。一生懸命働いて、運にも恵まれた方々でも、会社勤めや個人事業では、生涯5-10億円の資産を作れるのが上限だろう。大企業の社長になる、個人事業で成功する、プロフェッショナルとして外資系で稼ぐなど大成功しても、このくらいだろう。

 5-10億円超える資産を作りたいなら、起業してIPOというのが代表例だが、そういう会社に投資をする、PEファンドに投資をするということもあるだろう。

 となると、お金を目的にIPOを狙って起業することも、人を突き動かす大きな動機になる。ゼロから物を生み出すエネルギーは、キレイ事では充満しない。お金を稼いでやるという強い欲望が意欲を引き出してくれる。それを否定はしない。それはそれで良い。しかし、私には関係のない世界だ。そういう目標の起業家には全く関心はない。もっともっとでかいことをしてほしいからだ。

 そんな自分の金をでかく稼いで、良い生活をしたいというような小さな欲の若者には興味はない。どうせなら大欲を描いてほしい。世界一のビジネスを立ち上げて世界を大きく変えてほしい。そんな金に執着しない起業家にしか興味はない。

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