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「留職」という冒険に出掛けようビジネス

第8回 異質な環境に飛び込み、ガツンとした刺激を受け「人間力」を高める(日産自動車・後編)(1/6ページ)

2015.07.30

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 日産自動車の技術開発部門では、人材育成のため異質な環境に飛び込んで刺激を受けさせる「がつんチャレンジ」という取り組みを2011年から実施している。留職プログラムもその一環だ。導入のポイントとなったのは「期間」。1、2カ月程度の短期間でハードな経験を積ませ、最大限に能力を引き出すことを狙った。インドのソーラーパネル開発製造ベンチャーに派遣された並木良太氏は、課題山積の中、果たしてミッションを遂行できたのか。留職をはじめ、同社の人材育成や教育プログラムの企画・運営に携わる担当者二人にも話を聞いた。

(インタビュー・文=荻島央江)

日産自動車の留職者第1号となった並木良太氏(第二製品開発本部 第二製品開発部 第一プロジェクト統括グループ)
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――6週間という短い滞在期間では、すべての課題は解決できませんよね

並木 もちろんそうです。そこで、彼ら自身に課題の中で最優先と思われるものをいくつか選んでもらい、それらに対して「PDCAサイクル」を回しつつ、「KT法」という課題解決法に従ってマニュアルや手順書の作成などに取り組みました。私の本業であるプロジェクトマネジメントを生かした格好です。

――自分たちで優先順位を付けてもらったのですね

並木 その優先順位の決め方ですが、最初は各人に「これはと思う課題1点を選んでもらう」という方法を試してみました。すると、みんな自分が挙げた課題を最優先課題として選ぶので、優先順位が全部1位になってしまいました(笑)。

 そこで次に、「自分の課題を選んではいけない」ことにして、かつ「重要度」「リスク度」「影響度」など大きく3つくらいの項目に分け、それぞれの項目に点数を付け、平均値の最も高いものにまず取り組むことになりました。これらはすべて彼らのアイデアです。

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 実際に動き出してみると、いろいろな問題が浮かび上がってきました。まず初歩的なことができていない。組織として必要である基本的な基準や手順、規律がなく、各自の経験値で仕事をしていること。それ以前に、噛みタバコを吸いながら作業をする、事前に何の連絡もなく突然休むといったモラル欠如も目立ちましたね。

<プロジェクト概要>ケース3 日産自動車
・留職者:並木良太氏(当時44歳、入社12年目)
第二製品開発本部 第二製品開発部 第一プロジェクト統括グループ
・派遣先団体:ソーラーパネルを製造開発するインド北西部、グジャラート州にあるベンチャー企業
・派遣期間:2014年7月(6週間)
・ミッション:ソーラーパネル量産化に向けて生産および品質管理プロセスの構築、プロセスのマニュアル作成、メンバーのトレーニングが課題
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