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「留職」という冒険に出掛けようビジネス

第3回 家電メーカーは“電気のない地域”で何ができるか?(パナソニック・前編)(4/5ページ)

2015.06.04

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4人のメンバーが日本から山本氏をサポート

――製作にあたっては「リモートチーム」のメンバーに協力してもらったとか

山本 日本にリモートチームがあって、4人のメンバーが私をサポートしてくれていました。経営企画、知財管理、マーケティング、広報・CSRといった多様な専門性を持つ30代の社員です。事前研修から一緒に取り組み、現地での活動中もスカイプなどを使って経過を話したり、相談に乗ってもらったりしました。

 リモートチームは原口の発案です。実際に留職に行けるメンバーは1年に1人か2人。10年たっても10人しか行けないのでは会社の中でもインパクトが出ない。このかけがえのない経験を同じ時間軸で味わえる人を増やすことが狙いです。

 先方の要望に応える上でも、サポートメンバーに随分助けられました。サポートメンバーが社内のベテラン技術者に声をかけてくれ、設計のアドバイスをもらえました。最終的に、材料や製作工程の見直しにより、コストをトータルで約16%削減した試作機を完成させることができました。

――ソーラークッカーは現地では知られた製品なのですか?

 ソーラークッカーは、途上国ではメジャーな調理器具で、その方式だけでも何十種類もあります。ベトナムでは大学のエンジニアリングの教科書にソーラークッカーの原理や製造方法が載っているほどです。

ソーラークッカーは、途上国ではメジャーな調理器具。家の庭先などにこのように置かれている
[画像のクリックで拡大表示]

 私自身、最初はソーラークッカーの製造コストをデザインや企画の立場からどう削減していくかという視点で試行錯誤をしたわけですが、やがて普及させるための方法はそれだけではないと思うようになりました。

 生産体制を効率化したり、新たな販路を開拓したり、商品を広めたりする方法はまだまだある。派遣期間が終わってからも、本当に解決しなければならないポイントはもっと違うところにもあったのではないかと考えることがありました。やはり、派遣先の事業や団体をサポートするには勉強しなければならないことが山ほどあると痛感させられました。

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