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ジョン・リンチのどっきり異文化! グローバル・アイズビジネス

欧米ではありえない、日本人の「手帳好き」(後編)(1/6ページ)

2015.11.20

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 日本では、たくさんの人たちが「手帳」を購入する時期がやってきました。さて、日本ではどのようにこのような“アナログ文化”が受け入れられているのでしょうか――。このコラムでは、英国人ビジネスコンサルタントのジョン・リンチさんが、日本で見つけたさまざまな事象をグローバルな視点でとらえなおし、日本と日本のビジネスパーソンのグローバル化について探求していきます。前回に引き続き、日本人がアナログな手帳を好むという“グローバルギャップ”についてジョンが考えたことを、お届けいたします。

→ (前編)から読む

デジタルは紙より優れていませんか?

 私のような欧米人にとって、信頼やプライバシーはあまり重要ではありません。秘密を持たない自由、多様で魅力的な人々と会って超フレンドリーに接すること、すぐに有用な解決策を試してみることを好みます。相手との付き合いが長いかどうかなんて、あまり気にしません。人生は短いから、新しいことにどんどん挑戦し、新しく出会った人々と共に経験を分かち合うことがいいことだと考えます。

 現在の妻、元妻、会社の全スタッフやパートナーなど十数人に対しては、全員がオンラインで私のスケジュールの閲覧と編集ができるようにしています。そこには仕事の予定はもちろん、個人的な予定の「トイレットペーパーを買う」「燃えるゴミを出す」「バラを買っていく」「月間予定を立てる」といった、私のすべての行動が網羅されています。

 私の生活は、デジタル手帳のリマインダーがなくては破綻(はたん)するでしょう。日経ウーマンのインタビューで、ある女性は「手帳は私の“脳”だ」と答えていました。私の場合、iPhoneは自分専用のロボットガイドではないかと思います。

 私は、いつも考えごとや電子書籍を読むのにのめり込んでしまうので、物事を順調に進めるためにもリマインダーは不可欠です。電車に乗る時は、たとえ行き先が二駅先であっても、到着時間を計算し、到着1分前にアラームをセットします。このライフハック(仕事術)を導入し始めて以来、年に1度だって乗り過ごしたことはありません。

 デジタルデータはパスワードで保護され、オンラインにバックアップできるので、データをなくす心配はいりません。だからデジタルは紙よりずっと優れています。古いデータだってずっと保存しておくことができます。

 日本人のある友人は、「紙の手帳がいいよ」と教えてくれました。彼女が言うには、紙の手帳なら新聞のように開いて広く全体を見られるけれど、デジタル手帳はピンポイントでしか見られないからとのこと。確かにそうです(携帯と同期するタイプのカレンダーを、パソコンでフルスクリーンにして見れば便利ですが)。しかし、アナログは本当にデジタルより優れているのでしょうか?

ジョンのスケジューラ
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