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ヒューマンキャピタル/ラーニングテクノロジー 2015ビジネス

辞令、「ペッパー」に人材教育担当を命ず!(3/3ページ)

東京国際フォーラムでPepper&NAOに会おう

2015.07.16

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エデュテイメント&ゲーム化こそラーニングの本命?

 ロボットや最新技術を活用したラーニングに興味のある人は、ラーニングテクノロジー2015の「Advanced Learning Technology」コーナーをぜひチェックしてみてほしい。ここではロボット技術やプログラミング技術を幼児や子供でも学べる仕組み、VR(Virtual Reality:仮想現実)を活用した英語ラーニングの仕組みなどが展示されていた。

 まず紹介したいのがデザイニウムの「プロジェクトPETS」だ。PETSは子供たちに楽しみながらプログラミングのコンセプトを理解してもらうために開発したというもの。全部で12個ある穴に矢印などが付いたコマンドブロックをはめていくことで、PETSが自動的にスタート地点からコマンドブロックの命令の通りに進んでいく。

デザイニウムのブースで展示していた「プロジェクトPETS」

 前方の3つの穴は「サブルーチン」のような扱いになっており、サブルーチンを呼び出すコマンドブロックを利用することで複雑なプログラムのような動きを作り出すこともできるという。一目見てわかる矢印ブロックを利用することで、幼児でもプログラミング感覚を学べるとのことだ。販売時期や価格などは未定とのことだが、期待したい。

 プレンプロジェクトのヒューマノイドロボット「PLEN 2」も面白い。こちらは高さ約20cmという超小型ロボットで、iPadなどを通じて手軽に動きをプログラミングできるという。実際に小学校に持っていって授業を行ったところ、子供たちは難なく動かすことができたとのことだった。

プレンプロジェクトのブースで展示していたヒューマノイドロボット「PLEN 2」

 英語ラーニング関連でとてもユニークだったのがディヴァース・インクの「VR English Lesson」だった。これはiPhoneを使って映像を見ながら英語学習ができるというもの。iPhoneを動かすと、それに合わせて映像が上下左右に自在に動く。その映像に合わせながら学習ができるというものだ。2つのiPhoneの映像を同期し、生徒がiPhoneで見ている映像が先生のiPhoneにも表示される。それを確認しながら、「この映像の中に何が見えますか?」といった質問を投げかけたり、ストーリー仕立ての映像の中に入り込みながら学習を進めるといったこともできるという。

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英ロンドンのダブルデッカーから見たVR(仮想現実)映像をデモしていたディヴァース・インクのブース。VR映像というテクノロジーを使いながら、人対人のコミュニケーションで英語を学んでいくというコンセプトだ

 現在2つの英会話スクールでテスト利用しており、近いうちにサービスを展開する予定とのこと。英会話スクールでは、高いお金を払って受講しているにもかかわらず、なかなか続かない生徒のモチベーションをどうやって維持し高めるかに苦心しているとのこと。単なるeラーニングではなく、VRと対面学習のようなスタイルを融合させることで、新たなラーニングスタイルが花開くのではないかという期待が感じられた。

 その他に、一般社団法人TMCN(Tokyo Motion Control Network)のブースも「子供のテクノロジー教育」をテーマにした展示が興味深かった。TMCNは最先端のセンサーやデバイスに関するオープンなエンジニアリングコミュニティーで、最先端技術を体験してプログラミングなどを学ぶ学習プログラムを開発しているという。イベントなどで子供たちを対象にした学習プログラムを実施しており、それらを体系化して塾などの教育機関に提供することを検討しているという。理科の実験などを体験して学習し、学習キットを販売するといったビジネスは全国各地で行われているが、モバイルやIoTなどの最先端技術を活用した体験学習プログラムが全国に展開すれば、さらに多くの子供たちがロボット技術をはじめとするITに関心を持つ可能性がある。

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一般社団法人TMCN(Tokyo Motion Control Network)のブースでは、最先端のデジタルグッズを使って子供にテクノロジー教育を行うというコンセプトを展示していた

(文・写真/安蔵 靖志)

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  • 1.古川宏幸2015.07.16

    ロボティクスは、いろんな分野で活用が始まりそうですね。
    産業ロボット、ヒューマノイドロボット、介護ロボット。災害ロボットなんてものもあったような気がします。ただし、これらは単なるツールで、利用するアイディアが重要だし、これからの大きなテーマだと思う。

    そういえば、ASIMOは最近メディアに出ないですね。気になります。

    余談:今日の文科省のセミナーで、ITリテラシーを学校教育に組み込むとの話がありました。ITの世界は技術革新が速いので、先生が勉強してついていくのは大変ですよね。ロボットが教えればそれもクリアになるか?でも、学校の先生の役割はどうなるんだろう。

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