中国人の「爆買い」が終わり、「モノからコト(体験)」に消費の対象が移り変わり始めていると言われる。そうした中国人訪日観光客への対応として、今、何がポイントになるのかを考えてみたい。

日本人もかつてはブランド品を買いあさった

 振り返れば、5〜10年前にニューヨークやパリへ行くと、中国人観光客が次第に増えていくのがわかったものである。たとえば、ニューヨークの五番街は中国人であふれていた。

 しかし、ニューヨークでミュージカルを観に行くと、まだ中国人はそれほど多くは来ていなかった。観光でショッピングを楽しむのが一般的だったからだ。一方、日本人は当時、モノよりもむしろ文化的な体験にお金を使うことが多かったように思う。

 実は、今でこそコト消費を行う日本人も、かつては中国人のようにモノ消費に熱中していた時期がある。バブル景気の頃、大挙して日本人観光客が押し寄せ、ニューヨークやパリで高級品を買いあさっていた。ブランドショップに行っては、「あの棚にあるものが全部欲しい」と豪快に買い物をする日本人が見られたものである。

 そうしたモノ消費の時期を経て、今では日本人観光客も、より成熟した、文化的なコト消費を楽しむようになっている。その意味では、中国は日本の消費の発展を追いかけていると言える。



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