中国の建国記念日(国慶節)である10月1日から始まった中国人にとってのゴールデンウィークが終わった。現地メディアによると、過去最高の600万人がこの時期、海外旅行に出かけたという。人気の旅行先トップ3は韓国、タイ、日本だが、昨年の爆発的な日本旅行ブームは少し落ち着いており、円高の影響があると指摘される(「国庆出境游目的地:韩国最受欢迎 日本退居第3」中国新闻网2016年10月2日)。

 そのためか、かつてのように都内のショッピング施設や量販店が中国人観光客で混み合っているという印象はあまりない。これは今年の春節にも見られたことだった。

 筆者は10月1日の正午過ぎ、東京・銀座へ行ってみた。週末の午後は歩行者天国となる中央通りは、確かに外国人観光客であふれていた。だが、そこで見たのは実に多国籍な顔ぶれで、中国客が歩道を埋め尽くしていた昨年や一昨年の年末の光景が記憶に残っていただけに、肩すかしを食らった感じもした。

9月下旬に和光のはす向かいにオープンした銀座プレイスは新しいランドマーク。日産自動車のショールームがある
歩行者天国ではそこかしこで外国客が記念撮影に興じる
なかでも中国客の派手な撮影ポーズには苦笑する

 メディアは中国人観光客の「爆買い」が終わったと指摘している。筆者に言わせれば、誰かに「強制終了」されたかのような幕切れだった。なぜこうしたことが起きたのか。

 一方、筆者はこれが日本のインバウンド市場の好ましい転機になればいいと考えている。そのためにも、一連の「爆買い」狂騒曲とも呼べる現象が生まれ、終了した背景を、中国側の事情から検証し、今後の行方を探ってみたい。



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