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職場を生き抜け!ビジネス

死んだところで会社も上司も責任をとらない(4/6ページ)

2016.12.27

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「ローパフォーマー」を強引につくり、追い出す構図

Q どのような組織が、健全だと思われますか?

 私は、「8:2」「9:1」という人材比の会社は不健全であり、社員らにとって危険なことだと思います。あるときは、「優秀な人」として上位2割にいたとしても、何かの事情で「普通のレベル」となったりします。また一時期は「劣るレベル」になったとしても、再び「普通のレベル」に戻ります。組織に流動化の現象が起きるのが、健全なのです。これが、強い組織なのです。

 本来、「2:6:2」の割合を踏まえ、社員たちをいかに循環させるか、と会社は考えるべきです。流動性を高めるようにしていくべきであるのに、今や、「ローパフォーマー」を強引につくり、いかに追い出すかと躍起になっているのです。今回の、「過労自殺」もこのような背景から考えてみることが必要だと思います。

Q 私は、2009~10年に、三田労働基準監督署を数回、取材しました。区域の企業への「臨検」(臨時の検査)などが十分にはできていないように感じました。今回は、この監督署が大胆な動きをとっています。何をお感じになられますか?

 電通に強制捜査をした三田労働基準監督署は、労災認定をなかなかしないことで、我々、ユニオンの中では知られていました。ユニオンとして、労基署の遅い対応にかねてから抗議をしてきたのです。この署が管轄する区域には、大企業から中小までの企業がたくさんあります。それらの対応などで忙しく、かまっていられない状態であったのかもしれません。

 ようやく、電通に対し、きちんとした対応をとったことは好ましいことです。遅すぎた感はあるし、当たり前のことをしているだけ、ととらえることもできますが。

 三田署の区域には本格的な大企業が多いですから、今回のことで警戒は多少しているでしょう。「今度は、うちの会社に捜査で来るかもしれない」と思っているかもしれません。想像の域を出ていませんが、政治の圧力が働いて、三田署が動いたのかもしれないとは思います。

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