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職場を生き抜け!ビジネス

電通「過労自殺」を「ないもの」にしようとする人たち(2/8ページ)

2016.11.02

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忘れ去られた「過労死事件」

 私が、そのように思う一例を挙げましょう。数年前、主要出版社(社員数300人前後)の1つである光文社の社員らと打ち合わせの合間に話したことを差しさわりのない範囲で紹介します。

 私は、この会社でそれよりも10数年前に起きた「過労死事件」について質問を3~5個ほどしました。目の前にいた40代の社員はこの事件が起きたとき、20代半ば~後半の頃。それでも、同じ社内で起きた「過労死事件」のことをほぼまったく知らないのです。

 逆に、私が質問を受けたくらいです。

「何歳ぐらいの人が亡くなったの?」
「その人は、正社員?」
「そんな人がいたなんて、知らない」

 その後の2013年~15年に、この出版社の退職者数人と仕事で知り合う機会がありました。同じ要領で「過労死事件」について聞きました。いずれも現在40~50代であり、犠牲となった男性編集者と年齢が近いのです。

 それでも、当時の事件のことをほとんど把握していないのです。ここでも、聞かれました。

「そんなこと、あったの?」
「どこの部署?」
「なんとなく、聞いたことがあるかもしれない」

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