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職場を生き抜け!ビジネス

電通の「過労自殺」議論で、抜け落ちていること(3/10ページ)

2016.10.19

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「過労死」や「過労自殺」の引き金になる「前段階」

 電通に限らず、日本の多くの企業の職場では、上意下達の思想や企業文化が強すぎるのです。そこには、「まともな感覚」や「市民感覚の良識」が見事なまでにないのです。

 部下が上司に何かをいえば、「協調性がない」「反抗的」と言われがちです。人事評価や人事異動などで復讐をする上司は、実に多いのです。

 私は会社員の頃、お世辞にも優秀とはいえない上司(40代後半・部長)の、仕事のすべての指示に納得がいきませんでした。皆の前で、「本当に(この仕事の)経験者なのでしょうか?」と何度も言ったことがあります。上司は、興奮して怒っていました。

 同じ部署のほかの社員は、素人に近いこの上司に従い、残業を月に60~70時間もしているのです。もっと多い月もありました。私は、そんな仕事を放棄していました。努力のかいがあり、ほかの部署へ追い出しを受けました。私は会社から追い出しを受けても生きていくことができると思っていたから、強気に出ることができたのです。実際のところ、このような社員はほとんどいないのです。

 「過労死」や「過労自殺」は、この歯止めや良識がきかない職場の、クライマックスでみられるものに思えてならないのです。言い換えると、「過労死」や「過労自殺」の引き金になる「前段階」は、ほとんどの職場にあります。

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