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職場を生き抜け!ビジネス

電通の「過労自殺」議論で、抜け落ちていること(2/10ページ)

2016.10.19

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歯止めがかからない職場のあり方こそ問題

(写真:PIXTA)

 私が、「過労死」や「過労自殺」について問題視するべき、とかねがね思っているのは、その「前段階」です。たとえば、今回のケースでいえば、入社1年目でこれほどの量の残業をさせていることへの、同じ部署の社員からの意見などはなかったのか、ということです。

 もっといえば、職場で「まともな議論があるのか否か」、「市民感覚の良識が働いているのか、否か」です。それらの議論や良識がないがゆえに、歯止めやブレーキがかかることなく、問題が問題として放置されると思えてならないのです。

 いじめやパワハラ、セクハラ、退職強要、退職脅迫、あるいは、不当とも思える配置転換や人事評価などが大企業から中小企業にいたるまで多発しているのは、この歯止めがかからない職場のあり方に、大きな原因があるように思います。

 たとえば、人事評価に納得がいかないときに、上司らと話し合いすらできない職場が多数ではないでしょうか。上司の指示・命令は「絶対」とされ、そのほとんどに従わざるを得えないのではないでしょうか。それらの中には、明らかに問題があるものも少なくないでしょう。

 ところが、部下はそのことが堂々と言えないし、そんな場や機会すらないのです。亡くなったこの女性社員がツイッターでつぶやく内容は、20代前半の会社員のものとしてみると、私には理解できないものも少なからずありました。

 おそらく、職場で上司などにきちんと意見がいえない、あるいは、いえるような工夫や空気がないがゆえに、このようなつぶやきになっていたのではないか、と思います。

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