20代で自分の価値を決めるのは避けるべき

 それらを「感情の問題」として片づけるのではなく、「何をどうすれば、自分は空しさや寂しさ、やるせなさを感じなくなるのか」と考えるのです。その行き着くところに、自分の本来、やりたいことや進みたい道があるのです。理想をいえば、遅くとも学生の頃に、このようなことができていないといけないのですが、日本の10代の教育はある意味で破たんしていますから、止むを得ないことです。

 「きっかけ」が見えてくると、次の転職先(年齢でいえば、30歳前後で、転職は3回目)として、状況いかんでは、大企業やその関連会社にワープすることも可能になります。あるいは、名もなきベンチャー企業に戻ることも、1つの生き方ではあるのでしょう。私は勧めませんが…。ごく一部の(きわめて少数で、全国で50社もない)優れたベンチャー企業に移ることも可能かもしれません。可能性は相当に低いと思いますが…。このような「ベンチャーの中のベンチャー」は、名もなきベンチャー企業に埋没する人はお呼びではないのです。

 正社員の数が300人規模の会社で、1~6の条件の半数以上に該当する会社に10~20年と残り、部長や役員となっていくことも、1つの生き方だとは思います。私は、意識の高い20代には到底、勧めることができませんが、1つの生き方として否定はしません。

 これも強調したいところです。名もなきベンチャー企業にいて、冴えない経営者や役員から、いいカモにされていると、自分を卑下していくものです。「俺は、このレベルなんだ」というように。あなたが、30~40代ならば、「そのレベル」なのかもしれません。しかし、20代であり、純然たる素人でしょう。まさに「給料泥棒」のはずなのです。そのレベルで、自分の価値を決めるのは避けるべきです。会社員は、評価は上司がするものですが、値打ちは自ら決めるものです。

 あなたは、名もなきベンチャー企業に埋没するような人ではないのかもしれません。そんな軽い人生に、何の意味があるのでしょう。

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5月17日に、新刊『会社で落ちこぼれる人の口ぐせ 抜群に出世する人の口ぐせ』(KADOKAWA/中経出版)が発売されます。連載『職場を生き抜け!』の記事、「落ちこぼれが得意げに口にする言葉」「抜群に出世する人の「15の行動」などをもとに、200ページを書き下ろしたものです。よろしければ、ぜひ、ごらんください。よろしくお願いいたします。(吉田典史)