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梶原しげるの「プロのしゃべりのテクニック」ライフ

【最終回】“奇跡”をものにする、山岳カメラマンの「運のつかみ方」(3/3ページ)

2016.12.22

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山の撮影以外には決して運を使わないこと

 平賀さんは「運」をとても大事にしている。

平賀:「仕事が空いて麻雀やるときも、負けると嬉しいんです。『こんなことで運を使わずに良かった、ここでためておいた運を撮影現場で使えるんだ!ラッキー!』」

 仲間との付き合いで毎年買う年末ジャンボ宝くじも、外れると「これで、運を山の仕事に振り向けることが出来た!ラッキー」と、やせ我慢ではなく本気で喜ぶ。町中の、何でも無い道でけつまづいたりすると思わずにっこりしてしまうのだそうだ。

平賀:「ここでこけておけば山で事故に遭わずに済む!」

 山の撮影以外には決して運を使わないことが、「山での幸運」を引き寄せることだと信じている。

 平賀さんたちプロカメラマン達の下に「見習スタッフ」が何人かいるそうだ。意欲と才能あふれる若手の中で、「コイツ大丈夫か?」と思われる凡才タイプのA君が、意外にも先輩たちから最も多く声をかけられ取材に同行すると聞いた。

梶原:「どうして……?」

平賀:「彼は『持ってる』んだよね。彼がいる現場では、目の前に突然、雷鳥が現れたり、空一面の絹雲に太陽がダイヤモンドのように輝いて見えたりと、貴重な光景が次々現れるって評判なんですよ。たまたまだとは思いますよ。でも、気まぐれな自然相手の商売だと、すがりたくもなるんですよねえ。(雀卓でパイをすてて……)あ、俺また振り込んじゃった? よっしゃあ! 運貯金がまた増えた(笑)」

 運の全てを仕事に使う心意気。仕事のプロって、そういうものらしい。

(写真:PIXTA)

※本連載は今回をもちまして終了させていただきます。梶原しげるさんのコラムは2017年からNIKKEI STYLE「出世ナビ」でお楽しみいただけます。大変長らくのご愛顧、誠にありがとうございました(編集部)

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