トップ > 梶原しげるの「プロのしゃべりのテクニック」 > 人を不愉快にすることに生きがいを感じる面倒くさい「彼」

梶原しげるの「プロのしゃべりのテクニック」ライフ

人を不愉快にすることに生きがいを感じる面倒くさい「彼」(2/3ページ)

2016.12.15

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

具体的な指摘が一切無いネガティブ反応野郎

B:「私がまだ若い頃ですがね。某有名企業さんから依頼を受けてキャンペーン企画を出したんですよ。若いと言ったってこっちもプロですから周到な準備と自信を持って提出するわけです。それをベースにスポンサーさんから忌憚のない意見、注文、ご指導をいただきながら、さらにより良い企画に仕上げたいと思っていたんです。先輩からも『クライアントのだめ出しは大歓迎との姿勢で臨め』と言われていましたから。ところがその担当者からはそういう具体的な指摘が一切無いんです」

 人を“不愉快にする”気配が漂ってきた。いったいどんな反応をその担当者は示したのだろうか?

B:「企画書を見るなり『え? えー?? これ?(驚)……ふー……(深いため息 → 落胆 → 舌打ち)っあー……ふはぁー(両腕で頭抱える)……このレベルか(肩を落としうなだれる)……やっぱ……やめときゃ(デスクに突っ伏す・泣いているのか?)……信じられない……』。ひたすらネガティブで絶望的なため息ばかりが聞こえてくるんです。最後に『今回は、無しということで……』って、これ見よがしの失望ポーズで部屋を出て、そのまま2度と再び姿を見せない。なんだか自分は、とんでもないミスを犯してしまったらしいが、何をどう間違ったのかがわからない。自分の存在そのものを全否定された感じで、ヒドいショックを受けて会社に帰ったら、『ああ、あの人はいつもそうだから気にするな』だって。最初から言っておいてよって感じですよね、ハハハ……」

 結局、多少の修正でその企画は通ったのだそうだ。

 世の中にはこんな風に「面倒くさい人」が少なくないと教えてもらったことは、その後の彼にとって決してマイナスではなかったと話を結んでいた。まあ、そうとでも思わないとやりきれない思い出だったのだろう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ログイン
  • マイフォローとは?
nikkei BPnet 会員サービス
トピックを選ぶ!フォローする 自分のメディアを組み立てる! マイフォロー

ランキング一覧を見る

おすすめ情報【PR】

締切間近のセミナー