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梶原しげるの「プロのしゃべりのテクニック」ビジネス

都知事選出馬で鳥越俊太郎さんが見せた「プロの会見テクニック」(1/5ページ)

2016.07.14

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会見で好感度を上げた鳥越さん、なぜか?

 参院選の結果が出て2日たった7月12日。各局ワイドショウが始まったちょうどその時間、鳥越俊太郎さんの「都知事選出馬会見」が始まった。

 誰が都知事になるかは皆目見当がつかないが、この日の「会見」で鳥越さんの好感度が一段と上がった気がする。

 「何がすごかったのか?」

 鳥越さんの政治信条や実績など、本筋とは別に、「会見スキル」という点のみに的を絞って私見を述べる(私に、そもそも私見以外はないのだが……)。

すごさ、その1「登場姿」

 「~それでは鳥越さんどうぞ!」

(写真:つのだよしお/アフロ)

 司会者の紹介コメントが終わり、さっそうと登場した鳥越さん。背筋も足もすっきり伸びて軽快そのもの。穏やかな笑顔にまるで気負いがない。

 親しい友のパーティーに参加して軽く挨拶するような自然さがダンデイーだ。ジャーナリストとして、思想信条立場の異なる人とも構えることなくとことん話を聞いて、数々のスクープをものにしてきた。ましてやこの場にいる記者たちは「志を同じくする仲間」であり「若き日の自分」でもある。

 待ち受ける人々を「仲間」と思うか「敵」と思うか。気の持ちようが「登場姿」に表れる。「登場姿」でその場の「空気」が決まる。

 コンサートであれ、テレビ番組であれ、謝罪会見であれ、新製品のプレゼンでさえ「そこに味方が必ずいる」と信じて「演じる」ことだ。観客は、何よりも先に「登場姿」をチェックするのだ。

 わずか数秒の第一印象が、その後の展開を支配することがある。

 「鳥越俊太郎、生まれは九州でございまして、今でも九州なまりが消えない東京都民でございます」

 コメントも「崖から飛び降りた」「スカイツリーから飛び降りた」と悲痛な覚悟を表明されるより聞く方も気が楽だ。

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