トップ > カラダに嬉しい豆知識「Dr.鷲崎の健康エビデンス」 > 転びやすい人はどんな人か?

カラダに嬉しい豆知識「Dr.鷲崎の健康エビデンス」医療

転びやすい人はどんな人か?(1/2ページ)

2015.08.04

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 以前、どこかのお役所のパンフレットに、毎日30分早く寝て、30分早く起きて、1日30分くらいウォーキングして、1日30品目以上の食品をひと口30回以上かんで1回の食事には30分以上かけなさいといった内容のことが書いてありました。

 最近はお役所が出す文書も一般人に分かりやすく印象に残る表現にする工夫がされていて、こんな語呂合わせ的なものも時々みかけます。若い頃から“ハヤメシ、ハヤグソ”で鍛えられたnikkei BPnetの読者諸兄姉には、全く不可能な注文でとても許せない耐えられない内容かもしれません。

学会発表で「転びやすい人は食事の多様性が低い」

 2007年の日本老年医学会に、転びやすい人は食事の多様性が低いという発表がありました(東大・加齢医学)。骨粗鬆(そしょう)症と食事の関連については多くの研究がされていますが、転びやすさにピントを合わせた研究はあまりないと思われます。

 その内容を要約してみると、長野県のある村の高齢者(平均77.2歳)900人弱を対象に(1)転倒チェックシート、(2)食品摂取頻度調査票にそれぞれ記入してもらい、(3)身体計測のデータもとるという方式で集計されています。

 転倒チェックシートの内容は(1)過去1年に転んだことがある、(2)背中が丸くなってきた、(3)歩く速度が遅くなった、(4)杖(つえ)を使っている、(5)毎日5種類以上の薬をのんでいる、の5項目。(転倒チェックシートは介護関係の書籍やパンフレットに何種類かがあります。)

 まず肥満度と転倒リスクを統計処理してみると両者間に有意な関連性はなく、痩せ型の人だけに絞って計算しても有意差はなかったということでした。

 一方、転倒リスクと食品との関連では、転倒リスクの高い人は摂取食品の多様性が低く海藻類と魚介類の摂取頻度が低いことが分かりました。この様な結果が得られたことについての詳細な分析はさらなる研究を待たなければなりませんが、発癌防止の食生活の立場でも多様な食品の摂取を推奨しており、面白い研究結果と思われます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ログイン
  • マイフォローとは?
nikkei BPnet 会員サービス
トピックを選ぶ!フォローする 自分のメディアを組み立てる! マイフォロー

ランキング一覧を見る

おすすめ情報【PR】

締切間近のセミナー