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今月の『ナショナル ジオグラフィック日本版』環境

潜入、ハワイ島の地下に広がる溶岩洞窟(1/2ページ)

2017.06.15

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2016年、米国ハワイ島のキラウエア山から噴出した溶岩が海に流れ込む。過去の噴火でつくられた洞窟を流れる溶岩もあるが、新しい流れとなり、網の目のような洞窟を形成するものもある。(CJ KALE/National Geographic)
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 米国ハワイ島の南西部にある町、ハワイアン・オーシャンビュー。人口4500人にも満たないこの町には、世界中から洞窟探検家が集まる。地下に網の目のように広がる、キプカ・カノイーナ洞窟を探検するためだ。

 洞窟には二つのタイプがある。一つは石灰岩が酸性の地下水によって少しずつ溶かされ、数百万年という年月をかけて形成されるもの。世界有数の洞窟はたいていこうしてできたものだ。一方、溶岩チューブとも呼ばれる溶岩洞窟は、火山の噴火によって1~2年、時には数週間という、短い期間につくられる。

 ハワイ島にある洞窟はこのタイプだ。流れやすい溶岩流によって形成された。

 溶岩が火山の斜面を流れ下るときに表面が冷えて固まり、弾力性のある外殻がつくられる。こうしてチューブ状になった外殻の中を溶岩が流れ続け、地面を浸食したり地下トンネルをつくったりしながら前進するのだ。そして噴火が収まって溶岩が流れ切ると、巨大な洞窟網ができ上がる。

 探検が可能な溶岩チューブがこれほどある土地は、おそらくハワイのほかにはない。なかでもオーシャンビューは、調査に適した洞窟がたくさんある町だ。

 私たちは、ヘルメットにヘッドランプを装着し、肘と膝にパッド付きのサポーターをはめて、あおむけになって穴にすべり込んだ。この洞窟を溶岩が流れたのは、数百年も前のことだ。その高さ1メートル弱の通路を、腹ばいになって100メートルほど進んだ。

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