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【解説】世紀の大発見、彫刻のような「奇跡の恐竜化石」(1/2ページ)

2017.06.13

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約1億1000万年前、この恐竜は氾濫した川にのみ込まれ、海まで流されて、堆積物に埋もれた。鎧(よろい)のように体を覆った装甲は細部まで美しく保存され、頭部にはタイル状の骨や化石化した皮膚が残る。(Robert Clark/National Geographic)
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 2011年3月21日の午後、カナダ西部のミレニアム鉱山では、重機オペレーターのショーン・ファンクがいつものように掘削作業を進めていた。午後1時半頃、重機のシャベルが、周囲の岩石よりはるかに硬い何かに当たった。見慣れない色の岩塊が、掘っていた斜面から転げ落ちてきた。ファンクの上司マイク・グラットンはすぐさま「誰かに調べてもらったほうがいいな」と言った。

 それから6年が過ぎた2017年5月、この“世紀の大発見”の全容が公開された。研究者のケイレブ・ブラウンはこう語る。「骨格を見つけただけではありません。生きた恐竜そのもののような化石を手に入れたんです」

 灰色の岩石を組み合わせたその塊は長さが2.75メートルあり、一見すると恐竜の彫刻のように見える。鎧のような装甲が首と背中をモザイク状に覆い、1枚1枚の鱗は黒っぽい物質で縁取られている。首を左のほうへ曲げたその姿は、まるで好物の植物でも食べようとしているかのようだ。だが、これは彫刻などではない。鼻先から尻までが化石になった、本物の恐竜なのである。

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