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今月の『ナショナル ジオグラフィック日本版』環境

ゲラダヒヒ、世界で唯一生き残った「草食のサル」(1/2ページ)

2017.04.20

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子どもを背負ったまま、小川を跳び越える雌(子どもの姿は尻尾しか見えない)。ゲラダヒヒは現在、エチオピアにしかいないが、すでに絶滅したその仲間は、アフリカ南部からヨーロッパ、インドまでの広い範囲にかつては生息していた。(Jeffrey Kerby and Trevor Beck Frost/National Geographic)
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 最後の坂を上りきると、その先には緑色の草に覆われた大地が広がっていた。するとすぐに、草原の主(あるじ)たちが姿を現した。ゲラダヒヒだ。3匹が道を小走りに横切り、一番小柄なヒヒがでんぐり返しをしてみせた。1匹が3メートル先の岩の上に跳び乗る。豊かなたてがみに、黒い長手袋をはめたような両腕…その姿には王者のような風格があった。

 ゲラダヒヒは現在、アフリカのエチオピア高原にしか生息していない。数百万年前には、同じゲラダヒヒ属のサルたちはアフリカ南部からイベリア半島、インドにまでいたが、気候変動の影響や、ほかのサルとの生存競争、初期人類による狩猟などが原因で、ゲラダヒヒ以外は絶滅に追いやられたと考えられている。

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