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ビジネスとはそもそも失敗するべく運命づけられている(1/5ページ)

経営の失敗学【前編】

2016.12.07

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(早稲田大学ビジネススクール教授 菅野 寛)

ビジネスは失敗の山

 誰も失敗するつもりでビジネスを始める人はいない。誰もが成功したくてビジネスを行なっている。ところがビジネスは失敗の山である。

 例えばエクセレント・カンパニーと言われるアップルですら失敗の山である。「マッキントッシュ」「iPod」「iPad」「iPhone」等の成功例の陰であまり取りざたされないが、アップルが世に出した製品の多くは失敗に終わっている。1993年に発売された個人用携帯情報端末(PDA)の「ニュートン」、1996年にバンダイと組んで発売したゲーム機「ピピン」、2000年に発売されたマッキントッシュ派生品の「キューブ」、2005年にモトローラと組んで発売した携帯電話端末の「ROKR(ロッカー)」等、ビジネスとして失敗した製品は枚挙にいとまがない。

アップルの「失敗」製品の例:個人用携帯情報端末(PDA)「ニュートン」

アップルの「失敗」製品の例:ゲーム機コンソール「ピピン」

アップルの「失敗」製品の例:マッキントッシュ「キューブ」

アップルの「失敗」製品の例:携帯電話端末「ROKR(ロッカー)」

 日本企業に目を向ければ、成功企業と言われるファーストリテイリング(ユニクロ)ですら失敗の連続である。例えば2002年にスタートした野菜の通販ビジネス「SKIP」もわずか2年で撤退。本業のユニクロ事業も初期の海外展開では英国でオープンした二十数店舗の大半を2年で閉店している。会長兼社長の柳井正氏も「一勝九敗」という本を出しているほどである。(ユニクロ事業の名誉のために付け加えておくと、ファーストリテイリングは初期の失敗から学んで戦略を進化させて海外展開に再チャレンジしている。2010年にオープンしたパリの旗艦店は行列ができるほどの人気である)

ファーストリテイリングの「失敗」事業:野菜通販事業「SKIP」

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