ASKAさんのブログから見えた危険な兆候

 ASKAさんが、執行猶予中なのに、また覚せい剤に手を染めたということで逮捕された。

(写真:PIXTA)

 尿検査から陽性反応が出たということだが、自宅からは薬物が発見されず、押収したパソコンやスマートフォンなどでも、入手にまつわる情報が出なかったとされているし、容疑者も容疑を否認している。

 ただ、精神科医の立場からすると、おそらくは再犯は事実だったのではないかと思う。

 以前、ASKAさんのブログの内容がおかしいので精神科医としてコメントをもらえないかという週刊誌の取材を受けて、それを一通り読んだことがある。

 その時に気になったのは、内容がハイすぎることや、盗聴などにナーバスなことが妄想的であるということより、自分が治ったことや、医療に頼る必要がないというような意味の発言が目立ったことだ。

 これは危険な兆候である。覚せい剤というのはきわめて依存性が強く、常習していると簡単に依存症になってしまう。一度、依存症になってしまうと、治療を継続しながら、かつ自助グループに通い続けたり、あるいは精神的にきちんと支えてくれる人がいない限り、すぐに覚せい剤に手を出してしまう。ブログを読む限り、依存症の怖さがわかっていない印象がした。

 週刊誌というのは書きたいことを書くメディアなので、内容のおかしさのほうばかりが取り上げられていたし、このような過信があるので再犯が心配というのは、載せるとまずいと思われたのか、ボツにされてしまった。