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和田秀樹 サバイバルのための思考法ビジネス

本当に怖い依存症~ASKAさんとカジノ法案に共通の問題点(2/7ページ)

2016.12.06

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ASKAさんは犯罪者というより依存症の患者

 結果的に私の悪い予感は当たった。

 ということで、彼の犯罪は事実だろうということを言っているのに、ASKAさんという言い方は変だと思われるかもしれない。

 しかし、精神科医として言わせてもらうと、彼は、犯罪者というより、患者なのだという感覚が強い。

 1月にも書いたこと(いちばん身近で、進行性の心の病「依存症」)だが、日本には依存症と診断可能な人が2000万人もいるのに、それが病気と思われず、「意志が弱い」で片づけられるという問題がある。

 タバコに関しては、医師の治療を受けないとなかなかやめられないという認識が若干高まっているが、ほかのものに関しては、本人を断罪するばかりで依存症として考えてもらえない傾向がある。

 たとえば、最近もバスの運転手の運転中のスマホ操作が問題にされたが、モラルの問題として片づけられ、仕事中でもスマホがやめられないというのは、依存症の可能性がある、治療が必要だという話にならない。

 飲酒運転にしても、こんなに厳罰化されて、免許がなくなる(地方なら死活問題のはずだ)可能性が大なのに、それでもやめられないのは、アルコール依存症の可能性が大だ。

 アルコールを飲んでの運転がやめられないのでなく、アルコール依存のために、アルコールがやめられないのに、地方だと自動車しか移動手段がないので、お酒が抜けないまま運転することになる。昼間は検問をしないから発覚しないかもしれないが、それが事故になって発覚することは珍しくないだろう。

 こういう際も、その人の意志の弱さやモラルのなさが問題とされて、依存症の治療をという話にならない。

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