根っこの発想は相模原事件と同じ

 皇太子家の長女愛子さまが学校に行けなくなったということで、とある週刊誌に取材を受けた。

 思春期の子供が学校に行ったか行かなかったかが常に報じられることだけでもストレスだし、ちょっとふっくらされただけでネットに太ったような書かれ方をするのでは、拒食症を誘発しかねない懸念があると答えた。その際に、雅子さまが最近、少しハイテンションという話を聞いたので、「『双極性障害Ⅱ型』という躁とうつ状態を繰り返す病気の一種である可能性もゼロではないと思います」とコメントしたら、こんなメールをいただいた。

 「皇太子妃が公務に復帰されたら躁病ですか。すごいこと言うんですね。徐々にいい方向に向かわれるたびにマスコミを使ってそういうこと言って叩いて、ご本人だけじゃ無理と思ったらお子さままで叩いて、読者がそのやり口に気づいてないとでも思ってます?精神科医って、診断してもいない人間に勝手に病名付けてマスコミで叩くマネをしてもいいんですか?」(原文ママ)

 この人の考え方で行けば、精神科の病名の「可能性がゼロ」でないというだけで叩くことになるのだろうが、それは精神科の病名がつくことは恥ずべきことという考えがあるということだろう。根っこの考え方は「障害者などいなくなればいい」という相模原事件に通じかねない危険な思想とさえ感じるが、そういう考え方をする人が意外に多いように思う。

 最近、のどが渇くことがひどくなったという話を聞いて、糖尿病の可能性が高いから医者に行けと言ったり、頻尿がひどいという話を聞いて、膀胱炎か前立腺肥大の可能性があるから泌尿器科に行ったほうがいいのではと言ったりするのなら、「叩く」という表現にはならないだろう。