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和田秀樹 サバイバルのための思考法ビジネス

精神科の病気をタブー視する文化(6/6ページ)

2016.11.08

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心の病の可能性を指摘できない文化を変える

 いずれにせよ、自分だけはならないという慢心と自分の中に差別意識があると、自分が病気であることが認められないし、それだけ医療を受けづらくなり、受け入れづらくなる。結果的に会社勤めが続けられなくなったり、社会生活が営めなくなったり、対人的に孤立したり、最終的に死を選んでしまうことになりかねない。

 心の病の可能性を指摘したくらいで「叩いた」と言われる文化をなんとかしないことには、日本の自殺はなかなか減らないし、心の医療の敷居が低くならない、ということは、今回の差別的なメッセージで、これまで以上に痛感することになった。

 しかし、それは自分で自分の首を絞めることになるということを少しでも多くの人に知ってもらえれば、精神科医として幸甚この上ない。

和田 秀樹(わだ・ひでき)
和田 秀樹(わだ・ひでき)

 精神科医。1960年生まれ。東京大学医学部卒、東京大学附属病院精神神経科助手、アメリカ・カールメニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、『和田秀樹こころと体のクリニック』院長。国際医療福祉大学大学院教授(臨床心理学専攻)。一橋大学経済学部非常勤講師。川崎幸病院精神科顧問。老年精神医学、精神分析学(とくに自己心理学)、集団精神療法学を専門とする。『テレビの大罪』(新潮選書)『人は「感情」から老化する』(祥伝社新書)など著書は多数。

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