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和田秀樹 サバイバルのための思考法ビジネス

精神科の病気をタブー視する文化(2/6ページ)

2016.11.08

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病名というのはなんのためにつけるか

(写真:PIXTA)

 私は、以前に、安倍首相が第一回目の退陣をした際に、うつ病の可能性が強いとコメントした際も、ぼろくそに叩くメールなどを大量に受ける羽目になった。あるいは、有名タレントが、お酒を飲んで裸になって騒ぎを起こした際にもアルコール依存症の可能性が高いと書いて、首相の時以上の非難のメールを受け取った。

 病名というのはなんのためにつけるかというと、基本的には早めに医者に行ったほうがいいとこちらが判断した際につけるものだ。たとえば、アルコール依存であれば、アメリカの最新の診断基準では、「もともと飲みたかった量よりつい多く飲んでしまう」と「前は酔えた量で今は酔えない」の二項目当てはまっただけで依存症の診断を受ける。厳しすぎると思われるかもしれないが、社会的廃人になってから診断したのでは、治療も困難だし、本人の損失も大きいので、早期発見、早期治療を行おうというのが、現在の国際的なトレンドなのだ。

 日本というのは、ある意味、かなり異常な国である。

 身体病に関しては恐ろしくナーバスで、検診で一項目でも異常値が出れば、あわてて医者に行き、すぐに薬を飲む人が多い。

 また風邪を引いたくらいで医者に行く国も、先進国ではほとんどないそうだ。

 アメリカの場合は、医療費が異常に高いし、ヨーロッパでは医療費がタダの代わりに予約がものすごく待たされる。また、大した病気でもないのに公的医療費を使うと白い目で見られかねないという話を聞いたこともある。

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