トップ > 「3冊だけ」で仕事術向上! ――奥野宣之「ビジネス書、徹底比較レビュー」 > 年末年始にじっくりと考えたい――死に方、そして生き方を見つめ直すための3冊

「3冊だけ」で仕事術向上! ――奥野宣之「ビジネス書、徹底比較レビュー」ビジネス

年末年始にじっくりと考えたい――死に方、そして生き方を見つめ直すための3冊(1/6ページ)

2015.12.25

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
■今回取り上げる3冊
『死はこわくない』
 立花 隆/文藝春秋/1080円
『人間の死に方 医者だった父の、多くを望まない最期』
 久坂部 羊/幻冬舎/842円
『死を見つめる心』
 岸本英夫/講談社/497円

「自分の死」を考えるのは難しい

 仕事でもプライベートでも、ものごとの処分に追われる年末だが、最近はモノだけでなくデータの扱いに頭を悩ます人も増えている。

 なかでも話題なのが「デジタル遺品」である。
 デジタル遺品とは、故人のパソコンやスマホに残されたプライベートなデータのこと。

 本人の日記や写真だけならいいが、ハードディスクやSNSの隠しアカウントなどに浮気の証拠やアブノーマルな写真、動画などが残っていると、
「パパってこんなドクズ野郎だったのね……」
ということになるという話である。

 そんなことにならないように「データは生前に整理しておこう」というわけだ。
 その気持ちはわかるのだが、一方で、こんな気もする。
「死んだ後にどう思われようと、知ったこっちゃねえじゃねえか」と。

 仮に、死後にパソコンから何百ギガものエロ動画が出てきて、家族がドン引きしようと、それがなんだというのだ? もうこの世にない我が身には、そんなことを知るよしもない。もはやまったく関係のないことだ。

 ただ、そういう事態が「起きる」か「起きない」か選べ、と言われたらどうだろう? 筆者は「起きない」にマルを付けたい。死後の世界を信じているから? いや、そういうわけではないけど、念には念を入れて、というか。でも死んだら後悔もヘチマもないよね……。

 一人の例外もなく、人は必ず死ぬ。毎日、人は死んでいるし、自分もそのうち確実に死ぬ。と、これほどありふれた「死」という現象なのに、その実態は誰にもわからない。この世界に死を体験した人は一人もいないし、自分が体験できるのは本当に死ぬときだけだからだ。

 つくづく「死」を考えるのは難しい。
 しかし、わからないからと目をそらしていても、死は間違いなくやってくる。それが、遠い将来とは限らない。働き盛りのビジネスパーソンも、「死」について、少しくらい考えておくべきだろう。

 そこで、今回は年末年始の落ち着いた時間に読むのにぴったりな「死を考える本」3冊を紹介したい。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ログイン
  • マイフォローとは?
nikkei BPnet 会員サービス
トピックを選ぶ!フォローする 自分のメディアを組み立てる! マイフォロー

ランキング一覧を見る

おすすめ情報【PR】

締切間近のセミナー