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「3冊だけ」で仕事術向上! ――奥野宣之「ビジネス書、徹底比較レビュー」ビジネス

「人類を超える人工知能」は実現するのか? ――ロボットと働く未来を考えるための3冊(1/6ページ)

2015.08.28

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■今回取り上げる3冊
『人工知能 人類最悪にして最後の発明』
 ジェイムズ・バラット(著)、水谷 淳(訳)/ダイヤモンド社/2160円
『AIの衝撃 人工知能は人類の敵か』
 小林雅一/講談社/864円
『人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの』
 松尾 豊/KADOKAWA 中経出版/1512円

人間はもういらない?

 人工知能って本当に流行ってんだな~。
 そんなことを今さら思ったのは、ある知人からもらったメールである。

「仕事では、効率的に効率的に、とよく言うわけですけど。効率的に成果を出そうとするなら、たとえば人工知能にぜんぶ任せればいいということになって、最終的に『人間いらねー』って話にならないですかね?」
 と、おおまかにいうとこんなことが書いてあった。もっともな不安だろう。

 将棋もチェスもしない(難しくてできない)ので、電王戦など世間を賑わす人工知能の話にたいして興味はなかった。ところが最近、「人工知能が新聞記事を書いた」というニュースにはショックを受けた。

 知らない人のために説明しておくと、どうやらスポーツの結果とか、会社の決算とかいったシンプルなニュース程度のことは、最近の人工知能ならサクッと記事にしてくれるらしいのだ。
 なんと、文章を書くのは人間にしかできない仕事じゃなかったのか!

 かなりガッカリしたものの、しばらくして、こうも思った。
 あの七面倒くさい記事をシコシコと書かなくてよくなると思えば、案外イイんじゃない?

 新聞記者をしていたころ、四半期ごとの企業の決算や政府の統計発表を伝える記事といった単なるデータみたいな文章を書くのが大嫌いだった。資料を熟読しなきゃいけないからやたらと時間がかかるし、記事は決まり切ったテンプレがあってオリジナリティーの入り込む余地はなく、書く側としては猛烈につまらない。それだけならいいのだが、数字の多い記事は非常にミスしやすく、決算なんかはとくに間違ったらエライことになるということもあって、これ以上ないほどウンザリな仕事だった。

 そんなわけで原稿を機械が書くというのはやや気味の悪い話ではあるものの、やりたくない原稿を機械任せにできると思うとちょっとステキな気もする。

 文書作成でなくても、これからはあらゆる分野で「人間でなくてもできる仕事」が増えてくるのは確実だろう。

 人工知能が人間の仕事を奪うのか。
 そして、人工知能が人間より上に立つ?

 こんなことがよく言われる。電話応対やクルマの運転が自動化されるのは、人間より上手くできるならまあいいだろう。しかし、ホーキング博士やビル・ゲイツが警告しているように、人工知能が人間の知性をはるかに上回るようになるとどうなるのか。

 もし人間より頭のいい人工知能を載せた人型ロボットができたら、仕事はぜんぶそのロボットがやってくれるようになる。そうなると人間にしかできないことって、もうウンコしたり酔っぱらって暴れることくらいしか残らないんじゃ……。

 と、想像はふくらむものの、この人工知能ってものは一体何なのか、じっさいのところあまりよくわからないのも事実だ。世間でも「ターミネーター」や「2001年宇宙の旅」といった古くさいディストピアもののイメージで語られている感もある。

 人工知能とは何か。
 本当に人間の知性を上回るのか。
 そうなった場合に、世の中はどうなるのだろう。
 そこで、最近、相次いで刊行されている「人工知能本」3冊を使って勉強してみることにした。

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