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「3冊だけ」で仕事術向上! ――奥野宣之「ビジネス書、徹底比較レビュー」ビジネス

世間の「愛」が天才をつくる?――社会をクリエイティブにするための3冊(1/6ページ)

2015.04.28

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■今回取り上げる3冊
『天才を生んだ孤独な少年期 ―― ダ・ヴィンチからジョブズまで』
 熊谷高幸/新曜社/2052円
『天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々』
 メイソン・カリー (著)、金原瑞人、石田文子(訳)/フィルムアート社/1944円
『天才の世界』
 湯川秀樹/光文社/946円(文庫)

天才を待望する現代

 天才になりたい、と思ったことはないだろうか。
 筆者はある。いや、しょっちゅう思っている。子供のころから今までずっとだ。小学生のころは、銅像が建つくらいスゴイ業績を残したいとマジで考えていた。わりとどうでもいい人でも銅像になっているのに気がついてこの考えは捨てたが。

 ああ、天才になりたい。
 天才なら今抱えてるあの原稿やあの案件を、悠々とみんなの度肝を抜く方法でクリアできるのに! いや……、よく考えてみれば、これからスゴイ才能が花開く可能性も少しはあるか? あるよね! でも努力はちょっと苦手というか……。
 と、この間もこんなことを考えているうちに夜になっていた。

 さて、この4月から働き出した人も、そろそろ仕事の壁にぶつかっているだろう。ミスを繰り返してしまったり、がんばっても成果が上がらなかったりして、
「自分には才能ないかも……」
と思うようなケースだ。

 一方、どんなジャンルにも「天才」と呼ばれる人がいて、人々の憧れの的となっている。
 ダ・ヴィンチやゲーテ、ピカソといった芸術家から、ニュートンやアインシュタインといった科学者、エジソンやスティーブ・ジョブズなどの実業家……、彼らの実績はもはや語るまでもないだろう。

 最近では、ナチスが使った最強の暗号「エニグマ」の解読に挑んだ英国の数学者、アラン・チューリングを主人公にした映画『イミテーション・ゲーム』や科学者のスティーブン・ホーキング博士の半生を描いた『僕と彼女のセオリー』が公開され、「天才もの」として話題を集めた。佐村河内のゴーストライター問題やSTAP細胞といった“天才”が世の中を振り回した騒動も記憶に新しい。

 要はみんな天才を待ち望んでいるのだ。
 自分は無理だとしても、天才が同時代にいたらいいなと思う。多くの命を救えるような大発見をしてくれるかもしれないし、SFみたいな技術を現実のものにしてくれたらうれしい。会社にいたら頼りになりそうだ。しゃべってもおもしろそうだし、恋人にもいい……というのは少し違うか。

 ところで、天才って一体どんな人なんだろう?
 よくある「バカと紙一重」といったイメージと実像はどう違うのか。
 人はどのように天才になるのか。どんな生まれや育ち、教育によって天才となっていくのか。学校や会社、国家といった組織が天才を生み出すことはできるのか。

 イノベーションだのクリエイティブだのといった言葉を聞かない日はない。「天才」について知ることは、今の閉塞感を打ち破るためのヒントになりそうだ。
 そこで、今回は才能が花開く仕組みを考えるために「天才本」3冊を読んでみよう。

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