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田原総一朗の政財界「ここだけの話」ビジネス

田原総一朗:「トランプ大統領」誕生に日本も本気で備えよ(4/5ページ)

2016.05.26

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世界的に右派が力を増してきている

 もう一つ、トランプ旋風を理解するうえで押さえておきたいのが、世界の潮流だ。近年、世界的に右派の力が強まっている傾向がある。5月22日に行われたオーストリア大統領選挙では、極右政党「自由党」のノルベルト・ホーファー氏とリベラル政党「緑の党」のファン・デア・ベレン氏が大接戦の決戦投票を繰り広げた。

 僅差でリベラル政党「緑の党」のベレン氏が当選したが、前日までの情勢では、極右のホーファー氏が勝つのではないかと見られていた。オーストリアに限らず、ヨーロッパ各国で、右派が非常に強くなっているのだ。

 フランスでは来年大統領選が行われるが、そこでも右派の躍進が予想されており、極右政党「国民戦線(FN)」のマリーヌ・ルペン党首が大統領に就く可能性もある。

 右派が強くなる原因に共通しているのは、「テロ」「難民」「経済格差」の問題だ。例えば、右派はシリア難民受け入れの拒否や縮小を謳い、それが国民に支持されている。

 どの国でも経済格差が広がりつつあり、難民やテロ、格差の問題で、国民は現状を変えて欲しいと願っている。その不満が膨らんでいるから、劇的に現状を打破してくれそうな指導者を望んでいるのだ。これが結果的に、右派に指示が集まる理由となっている。

 トランプ氏は右翼ではないが、徹底的な「孤立主義」を謳っている(本コラムの「トランプ大統領待望論にアメリカ孤立主義の影」「トランプ大統領待望論にアメリカ孤立主義の影」を参照)。世界のことはどうだっていい。アメリカが利益を得られればいい、という考え方だ。排他的な考え方は右派のそれに通じるところがあり、トランプ氏が支持率を伸ばしてきた理由にもなっているのだろう。

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