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田原総一朗の政財界「ここだけの話」ビジネス

田原総一朗:セブン&アイ鈴木会長はなぜ伊藤名誉会長の信頼を失ったのか(1/6ページ)

2016.04.21

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 突然の辞任表明だった。

 セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長兼CEO(最高経営責任者、83歳)は4月7日、東京千代田区にある本社9階の大会議室で取締役会を招集した。議題は、同社の子会社セブン-イレブン・ジャパンの井阪隆一社長兼COO(最高執行責任者、58歳)を更迭するという人事案だった。

阻まれた井阪更迭人事

 取締役会が行われる2日前の4月5日、鈴木会長がセブンイレブンの井阪社長を辞任させようとして指名報酬委員会をセッティングした。ところが同委員会では、社外役員である一橋大学大学院特任教授の伊藤邦雄氏と元警視総監の米村敏朗氏の2人が、「業績好調の社長を更迭するのは納得できない」として、この人事案を拒否した。そこで鈴木会長は、強引に取締役会を開いたのである。

 実は2月15日の段階で、鈴木会長が井阪社長に「社長を辞任してくれ」と打診していた。井阪社長はいったんは了承したが、その後、これを撤回する。「辞任はしない」と断ったのだ。

 なぜならば、辞任する理由がないからだ。セブンイレブンは、5期連続で好調な業績を維持している。辞める理由などないというわけだ。

 取締役会の議長を務めたセブン&アイ・ホールディングスの村田紀敏社長兼COO(最高執行責任者、72歳)は2月の段階で、セブン&アイ・ホールディングスの伊藤雅俊名誉会長(91歳)に「鈴木会長の人事案を後押ししてほしい」と申し出た。つまり、「井阪社長を辞めさせることを了承してほしい」ということだ。ところが、村田社長の申し出は、伊藤名誉会長に拒まれた。

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