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財部誠一の「ビジネス立体思考」ビジネス

財部誠一:インドモデルでアフリカ市場に挑むパナソニック(4/6ページ)

2016.06.27

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「固定資産を持たない経営」こそが勝利の方程式

 同時にそれは「固定資産を持たない経営」という新興国市場で負けないための戦略にまでつながった。

「工場を作るのに必要な投資も生産も中国企業がやってくれる。固定資産を出来るだけ持たない経営に転換した。景気変動が大きな新興国で持続可能な経営形態だ」

 いい時はいいが、ひとたび下降局面に突入すれば際限なく落下するのが、新興国市場の特性だ。中国企業へのODMによって、固定資産を持たない経営手法を確立した伊東氏は、昨年パナソニックの常務執行役となり、後任にはインド人のマニッシュ・シャルマ氏が就任した。

 08年に伊東氏がライバルのサムスンから引き抜いてきた人物だ。私も何度か会ったことがあるが、切れ味鋭いシャープな印象だったが、日本企業へのロイヤルティを感じさせる雰囲気ではなかった。伊東氏自身も「将来の転職は織り込みずみ」で雇った。

 だが伊東氏は徹底的なシャルマ氏への権限移譲を続けることで、シャルマ氏はその期待に応え続けることで、相互の信頼を深めてきた。15年、シャルマ氏は伊東氏の後継者となり、パナソニックインド社長に就任、パナソニック本社の役員にも抜擢された。

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