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特集・自治体の施設管理に民間の知恵を

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役所だけでまちづくりができる時代ではない

西尾市長 榊原康正氏に聞く

聞き手:真部 保良=日経BPインフラ総合研究所、構成:千葉 利宏=ジャーナリスト【2015.3.19】

人口が減少する自治体で公共施設の再配置を進めるには、若い世代の将来を考えたまちづくりの視点が不可欠――。愛知県西尾市長の榊原康正氏はそうみて、市民や民間企業との対話を重視しつつ、新方式のPFIなど独自の施策を推進する(関連記事)。

(写真:森田 直希)

――西尾市がめざす「まち」の姿、そのなかで公共施設のあり方についてどのようにお考えですか。

 平成23年(2011年)4月1日に旧幡豆郡3町と合併した西尾市では、「自然と文化と人々がとけあい心豊かに暮らせるまち 西尾」をスローガンに掲げて、まちづくりに取り組んでいるところです。この地域はもともと西尾市も含めて幡豆郡と呼ばれていました。私は旧西尾市の出身ですが、小さい頃から3町も含めて育ってきた地域で、よその町という感覚はありません。23年前に市議会議員に当選した時から3町と合併したいと言い続けて、市長になってやっと実現できました。

 市民の皆さんには施政方針で、まず融和をしよう、そして協働の精神でまちづくりを進めていこうと呼びかけました。公共施設の再配置も、私は「新しいまちづくり」の視点で進めていきたいと考えています。これからのまちづくりは、若い世代の将来を考えていきます。西尾市でも2040年には人口が2万2000人ぐらい減少すると予測されており、その時に今の公共施設を維持管理することができるのか。市民の皆さんにも一緒に考えていただきたいと思っています。

西尾市の年代別人口推移(資料:西尾市)
[画像のクリックで拡大表示]
西尾市の公共施設の建築経過年別整備状況(棟数別)(資料:西尾市)
[画像のクリックで拡大表示]

――市民の皆さんの反応はいかがですか。

 公共施設の再配置も、理解を得ながら進めることが大切で、市民説明会などを通じて説明しています。

 もちろん、新しいことにはものすごい抵抗がありますよ。公共施設でも、壊してもらっては困ると。しかし、きちんと説明すれば理解してもらえると思っています。

 合併前、旧3町では正午にサイレンを鳴らしていました。それを止めると言ったら、昼になったことが分からなくなるからと反対されました。長い間の習慣を変えるのは大変ですが、今では学校の授業中に鳴らなくなって良くなったと言われます。

 職員は頑張ってくれています。まだまだ説明が十分でない面もあるとは思いますが、説明会に出席してくれた方は「将来的なことを考えればいいんじゃないか」と評価してくれていますね。

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