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特集・賑わい創出<駅前編>

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10年以上放置された駅前に、年間80万人

オガールプロジェクト(1) 公ができなかったから民がやる

黒田 隆明【2015.2.18】

10年以上放置されていた町有地10.7haをPPP(公民連携)手法で整備、人口3万4000人弱の岩手県紫波町に年間80万人以上が訪れるようになった――。JR東北本線の紫波中央駅前で開発が進むオガールプロジェクトは、ここ数年で最も注目を浴びるPPPまちづくり事例だ。

晴れの日の休日は広場で多くの人がくつろぐ(写真:紫波町)

 オガールプロジェクトの中核となる施設「オガールプラザ」は、紫波町の情報交流館(図書館+地域交流センター)、子育て支援センター、民営の産直販売所、カフェ、居酒屋、医院、学習塾などで構成される官民複合施設だ。入居テナントはおおむね県内事業者が占め、資金の融資は東北銀行から受けている。建築の大部分は県産材を使い、地元工務店が施工に携わった。まさに地産地消のプロジェクトである。

 2012年6月のオガールプラザ開業から3年目、その勢いは衰えない。2014年の情報交流館の来館者は1-12月で25万6798人。前年同期比で4.3%増えている。産直施設「紫波マルシェ」の売り上げは2013年6月から14年5月の1年間で約3億9000万円。こちらも前年同期を上回る。

 オガールプラザでは105人の雇用を生み、14年7月に開業したオガールベースがさらに65人の雇用を生み出した。エリアの路線価格も2年連続して向上した。「成功事例」としてオガールプロジェクトに次々と視察が訪れるのもうなずける。

 オガールプラザがつくり上げられた経緯を紐解き、その成功要因を探ってみると「組織・体制」「金融スキーム」「集客戦略」という三つの要素が見えてきた。それぞれについて、次ページ以降で解説していきたい。

■紫波中央駅西側の10.7haの町有地を開発するオガールプロジェクト

(写真:紫波町提供の写真を一部加工)
オガールプロジェクトの配置図(資料:紫波町)
[画像のクリックで拡大表示]
  • オガールプラザ 官民複合施設。町立情報交流館(図書館)、情報交流館、子育て支援センター、民営の産直販売所、カフェ、居酒屋、医院、学習塾など。2012年6月開業(情報交流館は同年8月)
  • オガールベース 民間複合施設。バレーボール専用体育館、宿泊施設、コンビニエンスストアなど店舗。2014年7月開業
  • 紫波町役場 PFIによる整備。2015年5月完成予定
  • オガール広場、大通公園 紫波町が整備。2012年8月から14年7月にかけて整備完了
  • オガールタウン 紫波町が造成、分譲する住宅地。全57戸。2013年10月分譲開始
  • エネルギーステーション 民間事業。オガールベース、タウン、町役場にバイオマスによる熱供給。2014年7月完成
  • 岩手県フットボールセンター 日本サッカー協会公認グラウンド、施設には岩手県サッカー協会オフィスなど。2011年4月開設
  • サン・ビレッジ紫波 多目的体育館。オガールプロジェクト始動前の1999年にオープン
写真左はオガールプラザ外観。右はオガールベースのバレーボール専用体育館(写真左:編集部、右:オガールベース)
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  • 日経BP総研
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