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ストーリーとして紡いだ戦略が現場のやる気を引き出す【後編】(1/4ページ)

2014.09.29

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前編より続く)

 後編となる今回は、「戦略ストーリー」の詳細を話していただいた上で、それが現場のモチベーションになることを説明してもらった。楠木建・一橋大学大学院教授は「優れた戦略とは、思わず人に話したくなるような面白いストーリー」だと指摘。戦略を実行する現場の人々がストーリーを認識することが重要だと説く。

「戦略ストーリー」が現場を動かす

――経営層が立案した戦略の実現に向けて現場のモチベーションを上げていくためには、どのような取り組みが必要になるのでしょう。

楠木建 一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授

楠木建 一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授(以下、楠木) 現場を動かすのは「戦略のストーリー」です。優れた戦略は必ずストーリーになっています。そして、その文脈の中で自分の役割が理解できると、誰しもモチベーションが上がります。

 例えば、サッカーで考えてみます。サッカーは個人戦ではなく、総力戦です。11人全員の力が一つのストーリーを共有し、それに基づいて動いていかなければ勝てません。最終的な目標が試合に勝つということは誰にとっても自明でしょう。そのためには、ゴールを狙うストライカーが必要ですし、中には上がったり下がったりと走り回るだけでほとんどボールに触る機会がないプレーヤーも必要です。目標のために自分が果たすべき役割が分かっていれば、ボールに触れなくとも、チームに貢献できていることを実感できるはずですし、モチベーションも維持できるでしょう。

楠木 建(くすのき・けん)
一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授
1964年東京生まれ。幼少期を南アフリカ共和国のヨハネスブルグで過ごす。87年一橋大学商学部卒業。92年同大学院商学研究科博士課程修了。一橋大学商学部助教授および同イノベーション研究センター助教授、ボッコーニ大学ビジネススクール(ミラノ)客員教授などを経て、2010年から現職。主な著書に『ストーリーとしての競争戦略』(東洋経済新報社)『「好き嫌い」と経営』(同)『戦略読書日記』(プレジデント社)『知識とイノベーション』(共著、東洋経済新報社)などがある。
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