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クラウド、新世代 特集ビジネス

IoTから生まれる新たな価値、マイクロソフトのIoT戦略は何か(1/4ページ)

2014.06.24

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 様々なモノがインターネットに接続するIoT(Internet of Things)――。マイクロソフト社のクラウド「Microsoft Azure」には、そのためのプラットフォームとしての期待もかかる。今年4月には、IoT/M2Mとのインターフェースとなる「Microsoft Azure Intelligent Systems Service(ISS)」の限定パブリックプレビューを開始。センサーや各種デバイスからの情報を直接に取り込むことにより、製造・医療・経営・公共などの領域におけるビジネス価値向上をねらう。
 マイクロソフト デベロップメント代表取締役社長 兼 日本マイクロソフト業務執行役員 最高技術責任者の加治佐俊一氏に、マイクロソフトのIoT戦略、IoTが引き起こすイノベーションなどについて取材した。

モノがインターネットにつながるIoT、データはクラウドで処理

加治佐俊一(かじさ・しゅんいち)氏。マイクロソフト デベロップメント代表取締役社長 兼 日本マイクロソフト業務執行役員 最高技術責任者
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 今、「モノのインターネット」(IoT: Internet of Things)という言葉がクラウドの世界で急速に使われだしている。

 ただ、IoTが何であるかについて、はっきりした定義や解釈が現時点で存在しているわけではない。たいていは「モノがインターネットに接続すること」という程度の意味で使われており、その“モノ”も人間が操作にかかわらない種類の電子機器であることがほとんど。例えば、温度センサー、自動雨量計、電力メーター、ヘルスメーター(体重計)などである。

 意味がもう少しはっきりしているのは、IoTを構成する技術の一つである「マシンツーマシン」(M2M: Machine to Machine)のほうだ。「マシン(機械)とマシンがネットワークを介して直接に(人手を介さずに)情報を交換し、制御する」というのがM2Mの基本的なコンセプト。そのためのネットワーク規格としてはZigBee(IEEE 802.15.4)などがあり、対応製品もかなり前から市場に出回っている(図1)。

人間が操作にかかわらない種類の電子機器がネットワークに接続するIoT。取り込んだデータを処理するところまで考えると、クラウドが最適な接続先になる
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 では、そのIoT/M2Mになぜクラウドがかかわってくるのか。

 「ネットワークにつなぐだけではIoT/M2Mは何の役にも立たない」というのが、その最大の理由だ。センサーなどのモノで生み出された情報を他の機器で処理し、その結果に基づいてモノを制御する――。そうしたIoT/M2M本来の使い方を実現するには、モノをネットワークに接続するだけでなく、処理してくれる機器のところまでデータとして届けることが求められるのである。

 もちろん、原理的には、インターネットに接続されている普通のサーバーやPCをIoT/M2M用の機器として利用することもできる。ただ、IoT/M2Mの世界ではきわめて多くのデバイスがネットワークに参加するのが当たり前。例えば東京電力には2904万口(2014年3月31日現在)の契約先があるので、IoT/M2Mに参加する電力メーターは少なくとも2904万台という計算になる。また、いつ発生するかわからないデータをリアルタイムで転送・処理する必要もあり、社内システムでまかなうことは事実上不可能だ。

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