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伸びる会社の「現場最前線」~経営の期待をどう超えたか~ビジネス

新幹線清掃チーム【前編】誇りや生きがい、感動がなければ現場力は生まれない(1/7ページ)

2014.02.17

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 「イノベーション」「新たなビジネスモデル」といった言葉に呪縛されたかのような日本企業。それらを実現するためも、その前提として、「誇りや生きがい、感動に裏打ちされた現場力」が大切だ。米CNNが'Tokyo's seven minute miracle'と絶賛したJR東日本テクノハートTESSEIの新幹線清掃チームを率いる矢部輝夫・同社おもてなし創造部長に、現場の「奇跡」はいかにして起きたのかを聞いた。

インタビュー/長坂邦宏 nikkei BPnet編集
構成/宮島 理

客室清掃は1人で100席を担当

――JR東日本テクノハートTESSEIの清掃チームの仕事は「7分間の新幹線劇場」と言われます。新幹線の車内清掃をわずか7分間で済ませてしまうということですが、清掃をどのように行っているのか、少し具体的にお話しいただけますか。

矢部輝夫氏。株式会社JR東日本テクノハートTESSEIおもてなし創造部長。1966年、日本国有鉄道入社。電車や乗客の安全対策の専門家として40年以上勤務し、安全対策部課長代理、運輸車両部輸送課長、立川駅長、運輸部長、運輸車両部指令部長などを歴任。2005年、鉄道整備株式会社(2012年に株式会社JR東日本テクノハートTESSEIに社名変更)取締役経営企画部長に就任。著書『奇跡の職場 新幹線清掃チームの“働く誇り”』(あさ出版)
(撮影:中野和志)

矢部輝夫おもてなし創造部長(以下、矢部) 普通車については1両を1人で担当します。1両に座席は100席あります。グリーン車については1両に3人配置し、座席は60席ほどあります。グリーン車への配置が多いのは、普通車に比べてさまざまな付属物があり、床も絨毯になっていて、清掃に手間がかかるためです。

 このほかにもトイレ清掃チームがトイレだけを専門に担当しています。

 客室清掃の手順としては、最初に大きなゴミをどんどん拾っていきます。お弁当がらや紙コップなどは中身が残っている場合があります。大きなゴミをそのままにして拭き掃除を始めると、中身をこぼしてしまいかねないため、まずは大きなゴミをすべて回収するわけです。

 その後、椅子を転回します。航空機と違って、新幹線はターミナル駅で入ってくる方向と出る方向が違います。今はボタン一つですべての椅子が進行方向に転回できるようになっています。

 椅子の転回が終わると、窓やテーブルの拭き掃除に入ります。窓ガラスには寄りかかったお客様の整髪剤などが付着していることがありますので、専用のクロスで丁寧に拭き取ります。テーブルなども拭きます。

清掃作業を終了後に一礼して乗客を迎えるスタッフ(写真提供:JR東日本テクノハートTESSEI、以下同じ)
[画像のクリックで拡大表示]
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